俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

貼るカイロと貼らないカイロ。〜2022.12.19@新小平〜

 

12月19日、新小平。

 

リベンジの新小平。

 

僕は、いつもウィキペディアに出てくる一日あたりの利用者数を参考に、路上芝居をやる駅を決めています。

 

だいたい3万〜7万人がやりやすい駅で、よく行く十条は3万6千人で、川口駅は8万4千人。

 

そして、新小平は1万1千人。

めちゃくちゃ少ない。

 

6月に埼玉に引っ越してきたとき、やっぱり東京よりも人が少ないなと思い、じゃあ逆にどんだけ少ない駅までいけるんだろう?と思って、チョイスしたのが新小平。

 

一日に1万1千人しか利用しない駅である程度できるなら、かなり幅広がりますからね。

 

そして、そのときの結果は、、、

 

1時間半やって0組。

 

「さすがに1万1千人の駅じゃ無理なんだな」と思いました。

 

でも、あれから時が経ち、路上やるときの呼び込みの仕方も変えて、手応えをつかめてきたので、いま行ったら違う結果が出るんじゃね?と思って、行ってみました。

 

 

19時、到着。

 

想像以上に、、

人がいない!!!

 

え?こんなだったっけ?ってビビるぐらい人がいない。

もう電車終わっちゃったのかな?って思っちゃうぐらい人がいない。

 

そういえば前来たときに「さすがに人少なすぎるから、もう来るのはやめておこう」的なことを思った気がする。

 

記憶力ゼロの自分を嘆きたくなる。

 

10分経過。

息をするように0組。

 

これは、、、やっちまったな。

そう思いながら、やり続ける。

 

僕は、2度と同じミスは繰り返さない。

 

そんなカッコいいことを言ってみたいけれど、僕は同じミスを3回ぐらい繰り返してようやく覚える。

 

この新小平が残念な結果で終わったとしても、まだ2回目のミス。

俺にしてはいいほうだな。

 

そんな呑気なことを考えていると、目の前に一人の女性が立っていた。

 

以前、別の場所で二度ほどお会いしている方だ!!

 

たまたまこの時間に近い駅にいたこともあり、足を運んでくれたそう。

 

これは嬉しい。とても嬉しい。

早速0組を覚悟していたので、嬉しい共にホッとした。

 

こういうときは、わざわざ観に来てくれた方はもちろんだけど、自分にも感謝したくなる。

 

過去の自分が頑張ったおかげで、いま嬉しい思い出が経験できてる。

あのときの自分がサボってたら、いまこの出会いは実現していない。

 

過去のあのときの自分、ありがとう!

 

でも、その後30分ほど、0組。

息をするように安定の0組。

 

てか、さみぃ。足先の感覚がなくなってきてる。

 

前回より成長していることを、新小平に見せつけるには、新小平で初めましての人にも観てもらいたいなぁ。

 

なんて思ってたら、男性2人組が止まってくれた!

しかし、

 

「お兄さ〜ん🎵トイレ行きたいから30秒で!」

 

なかなか酔っ払ってるようだ。

こういうとき、明らかに面倒臭そうな人の場合は断るけど、僕もクソほど暇を持て余していたので、30秒で終わるもはや一発芸に近い芝居もどきを披露した。

 

「お兄さ〜ん🎵悪くなかったよ〜」

 

たぶん、そこそこ楽しんでもらえたようで、何よりだった。

 

そこからまた30分ほど時間が経ったとき、一人のお兄さんが話しかけてくれた。

 

「私、今から閉店間際のスーパーに行かないといけないんです」

 

突然のお知らせに戸惑う僕。

とても戸惑う僕。

 

「明日、家族が退院するので、お祝いの料理を作ろうと思いまして。今から閉店間際のスーパーに行かないといけないんです。だから見れないんですけど、これ」

 

と言って、手には千円札。

 

色々戸惑う僕。

 

さすがに、何もしてないので、

「いやいや、また次時間あるときに見てください!そして、そのとき芝居が良かったらそのお金ください!」

と言ったら、

 

「そうですか。今日はとても寒いですよね、ではこれを。貼るタイプです」

 

と言って、ホッカイロをくれた。

貼らないタイプだった。

 

全てに戸惑う僕。

 

でも、優しい。とても優しい。

そのお兄さんは、絵描きをやっているらしい。

 

退院祝いの料理は、チーズインハンバーグらしい。

登場の仕方は、超ド級の変化球だったけど、お祝いの料理はわりとストレート寄りだった。

 

ちなみに、貼るタイプですと言われて頂いた、貼らないタイプのホッカイロは、開封済みだった。

もう戸惑わなかった。

 

ありがとう、お兄さん。

美味しいチーズインハンバーグを作ってあげてください!

 

最近の寒さは、本当に厳しい。

2時間ぐらい外に立ってると、足先の感覚がなくなってくる。

 

この日も足先の感覚がなくなってきた頃、一人の女性が来てくれた。

先月まで中野坂上でやっていた舞台『CAFÉ de 金剛』で僕を知ってくれた方だ。

 

こんな寒い中、僕の路上のために外に出てきてくださったそうだ。

僕だったら、絶対家でぬくぬくしてる。

 

いやぁ、嬉しい。

とても嬉しい。

 

路上のお客さんが舞台に来てくれるのも嬉しいけど、舞台のお客さんが路上に来てくれるのも同じくらい嬉しい。

 

足先の感覚がないのを忘れ、30分ほど芝居観てもらったり、お話をさせて頂いたりした。

 

差し入れまで頂いてしまった。

来てくださるだけでも嬉しいのに。。。

 

ちなみに差し入れは、ホッカイロだった。

貼るタイプの。

 

今日はカイロに縁がある。

貼るタイプにも貼らないタイプにも。

たち頂いた貼るタイプと貼らないタイプのカイロ

頂いた貼るタイプと貼らないタイプのカイロたち

 

前の舞台のとき、貼るタイプのカイロ60枚入りを差し入れで頂いているので、どうややら冬本番の2月まで毎日使い続けても持ちそう!

 

ありがたすぎる。

 

色んなことに感謝を忘れずに、頑張っていきたいと思います!

 

さ、寒くなってきた。

おうちにカイロ。(帰ろ)

くだらないダジャレを聞いたときの顔

くだらないダジャレを聞いたときの顔

 

貼るカイロと貼らないカイロ。

 

 

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