どうも!路上役者亮佑です!
僕は2年半にわたって、路上で一人芝居をしていて、
この1年間は、路上や舞台・イベント出演などのお芝居以外の仕事はしていません。
ですが、そもそも路上での一人芝居ってどんな芝居をやってるの?
どんな風にお客さん止めてるの?
そして、どれぐらい見てもらえんの?
的なことって、見たことない人からすると、とても気になると思うんですよね。
気になりますよね?
では、書きましょう。
〜目次〜
【どんな芝居をしている?】
僕は「全てが喜びに変わる一人芝居」というものをやっています。
この下の写真のように、ネガティブなお題が並んだ「おしながき」があり、
そのお題を1分で喜びに変える一人芝居です。
一人芝居なんて、大多数の人が一度も見たことないはずなので、
「このネガティブなお題が、どこでどう喜びに変わるんだ?」という、見方の目安があったほうが見やすいかなという、申し訳程度の僕なりの配慮です。
【どんな風にお客さんを止めている?】
呼び込みます。ひたすら、呼び込みます。
この少ししおれた画用紙を持って、
「一人芝居やってます!1分だけどうですか!」
と、ひたすら道行く人々に声をかけ続けます。
この言葉は、冗談ではなく1日1000回ぐらい言っています。
【どれくらい見てもらえる?】
大体平均すると、1時間に2〜3組ほどです。
最近の基本は「1日5時間路上に立つ」なので、
1日でいうと10〜15組程度です。
芝居自体は1分程度なので、1日で芝居をしている時間は10〜15分程度。
5時間のうち4時間半ぐらいは芝居ではなく呼び込みをしている計算になります。
時間でいうと、僕がやっていることは、
路上芝居というより、ただの声出しです。
【主な客層は?】
8割が20代と30代の方で占められていて、
そして、7割が男性です。
女性が少ないのは、 単純に一人で立ち止まる恐怖心もあると思いますし、
僕は自分の良さは「華やかさ」ではなく「泥臭さ」にあると思っているので、
女性ウケはあまりしないのかなと思っています。
やはり女性は、本田圭佑や香川真司のような華やかさが好きです。
しかし僕は、岡崎慎司のような泥臭いタイプなので、同性のほうがウケがいいのです。
【どんな工夫をしてきたか?】
もちろん2年半ずっと、この同じ方法でやってきたわけではありません。
始めは、1分の芝居ではなく8分のコントを、マイクとスピーカーを使ってやっていました。
そして方法も、ミュージシャンがやる路上ライブのように、
お客さんがいようといまいと、いくつかのネタをひたすら繰り返すという方法でやっていました。
しかし当然ですが、その日の路上を始めたときは、いつもお客さんゼロから始まるわけです。
僕は、そのお客さんゼロの中で、一人で全力でコントをやることが嫌で嫌で、辛くて仕方なかった。
なので、8分のコントが最終的には1分の芝居になり、
パフォーマンスを見て立ち止まってもらうのではなく、
立ち止まってからパフォーマンスを見てもらう方法に変えました。
だからいまでも、路上ライブをやっている人を見ると、
「お客さんの有無にかかわらず、全力のパフォーマンスが出来ていて凄いなぁ」と、
当時を思い出し、尊敬してしまいます。
【最後に】
立ち止まってくれる人がいるまでパフォーマンスをしないというのは、
それはそれでなかなか辛さもあります。
ですが、僕はこのドブ板営業で、今月は300組600名以上の方に見てもらえて、
月収15万を達成し、集客100人も達成できました。
路上ライブがライブハウスに行くきっかけになるように、
路上芝居が劇場に行くきっかけになると思うんです。
劇場で芝居をやっているだけじゃ間違いなく集客は増えないし、芝居の収入も増えない。
「芝居でメシを食っていきたい」「集客を増やしたい」という僕の願いを叶える助けになってくれたのは、
技術の向上でも舞台の出演でもなく、路上での芝居でした。
昨日、僕の影響もあり、路上を始めるという方が来てくださいました。
「ブログとツイッター見てます!」と言って頂いて、
本当に嬉しくて、路上役者冥利に尽きます。
この記事が、そういう方の参考になることを願って。
これからも路上とブログを続けていきたいと思います!
【合わせて読みたい】
"プロの役者"になりたいー試行錯誤の末に辿り着いた、路上芝居で飯が食えるまでー前編
"プロの役者"になりたいー試行錯誤の末に辿り着いた、路上芝居で飯が食えるまでー後編
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