2ヶ月以上経ってしまいましたが、舞台『BLATHER』終演しました!
来てくださった総勢1100名の方々、本当にありがとうございました!
3年半待ちわびた舞台でした。
6年間憧れ続けた劇団でした。
僕は、あまのじゃくな人間です。
「面白かったよ!」って言ってもらえても、
「本当に?それは心の底からの面白かった?それとも、どちらかと言えばの面白かった?それとも、建前?」
などと思ってしまうような面倒臭い人間です。
願わくば、終演後に来てくれた方に挨拶をして、直接お礼を伝えたかったし、表情を見たかったなと思います。(終演後の表情を見れば、建前かそうじゃないかはすぐ分かるので)
僕は、路上役者亮佑という名前の通り、普段はその辺の駅前の路上でひとり芝居をしたり、居酒屋でテーブルを回ってひとり芝居をしたりしています。
路上や流しを始めた一番の目的は、「舞台に来てくれるお客さんを増やすため」です。
なので、色んなことをおいといて、早速結果から書いてしまうと、今回の舞台で僕のお客さんは195名来てくださいました。
そのうち路上で出会った方は174名で、元からの知り合いが21名でした。
どこの馬の骨とも知らんやつと道端で出会い、わざわざ舞台まで足を運んでくれた方々には、本当に心から感謝しかありません。
それとともに、初舞台から変わらず応援してくれてる、僕の数少ない友人たちにも心からの感謝しかありません。
路上や流しをやるとき、正直、いつも怖いです。
また馬鹿にされるのかな、また鼻で笑われんのかな、また酷評されんのかな、と毎日のように思います。
でもそんな時に「でも、今日も頑張ろう」って気持ちになれるのは、応援してくださる方の顔を思い浮かべた時です。
ネガティブな記憶が頭を占めそうになったときには、「いや、でもあの人はこう言ってくれた」「でも、あの人みたいな人もいるはずだ」と応援してくれる方の顔を思い浮かべることで、その日の自分を奮い立たせたことが、僕には数え切れないぐらいあります。
これからの僕は、今回の舞台に足を運んでくれた195名の方々と、最後の最後まで来ようとしてくださった方々の顔を思い浮かべながらネガティブな記憶や不安、恐怖と戦っていきます。
出会ってくれてありがとう、というちょっと照れくさい言葉が、今ならすんなり心から出ます。
本当にありがとうございました。
そして、3年半ぶりの舞台が終わったということで、久々の『事業計画』です!
僕の事業計画というのは、僕が役者としてどんなところを目指していて(目的地)、今はそこからどれぐらい離れていて(現在地)、その差を埋めるためにまずはどこを目指していくのか(目標)。
そして、どのようなことが問題で(課題)、具体的にどのように差を埋めていくのか(対策)、ということをまとめたロードマップ的なものです!
実は、この事業計画は節目節目で書いていて、人知れず今回が4本目の事業計画です。
過去の僕の計画が、どれぐらい上手くいっていて、どれぐらい言葉だけで終わってるのかチェックしたいという方は以下からどうぞ!
路上役者亮佑の「舞台役者亮佑」への事業計画〜2020.05.05
今回の事業計画は、7064文字あるので、忙しい方は目次だけでも目を通してもらえると嬉しいです!
しかし、人が1分間で読める文字数は、400〜600文字らしいので、理論上は11分ぐらいで読み終えられる文量です!
【目的地】
楽しいと感じられる仕事をしながら、家族と安心して暮らす
僕はいま「役者として月に30万円稼ぐこと」を目的地に据えて活動しています。
これは、言い換えれば「楽しいと感じられる仕事をしながら、家族と安心して暮らす」ことです。
いまはこの俳優という仕事が、僕にとって一番楽しいと感じられる仕事です。
全くもって上手くいってる感じはしないけど、そもそも僕が芝居をやってみたいと思ったのは、「難しそうだったから」です。
人前に出るのは得意じゃないし、1人でいることが好きだし、大学4年の時に少しだけやって挫折した就職活動では、第一希望はシンクタンク(政治とか経済とかを研究する機関)だったし、大学院進学もいいなと思ってたし、小学校2年生のときには「早くサラリーマンになりてぇな」と思ってました。
でも、22歳のときに、就職・大学院進学・俳優を天秤にかけ、頑張れば大学院には行けそうだし、かなり頑張ればサラリーマンにはなれそうだけど、そこそこ頑張っても役者にはなれなそうだなと思い、役者の道を選びました。
予想と寸分違わず難しい俳優という道だからこそ、日本に数人しかいない路上役者をやってみたり、自分の他に1人も見たことない流しの役者をやってみたりと、自分なりに未開の地を切り拓いていく感じがとても楽しいです。
〜〜〜
2年前に結婚しました。
最近、居酒屋でテーブル回ってひとり芝居を披露する”流し”という仕事をしてるんですが、その流しで「僕、結婚してるんです」と言うと、か細い女性からも太い声がでてくるほどめっちゃ驚かれます。
俳優として全く結果が残せていない僕のことを一番応援してくれていて、自分のことしか考えられない僕とは正反対で、人の気持ちを考えられる優しい人です。
そんな彼女とともに、タワマンに住んで高級外車を乗り回し、毎日の買い物は成城石井でするような裕福な暮らしをしたい。
とは思いませんが、毎日の食事や今月の家賃に怯えるような貧乏生活をしたいとも思いません。
金銭的に言えば、ある程度生活は安定していて、時々高いレストランで贅沢をしたり、年に1度くらいは旅行に行きたいし、子どもも欲しい。
すげえ裕福でもないけど、すげえ貧乏でもない、そんな暮らしを、俳優という楽しいと思える仕事をしながらできたらいいなと思っています。
それぐらいの生活をするためには、月収30万円くらいは必要かなと思っています。
ざっくりですが、目安として。
だから僕は今後、役者として月30万稼ぐためにはどうすればいいか?という問いを意識しながら活動していきたいと思います。
「楽しいと感じられる仕事をしながら、家族と安心して暮らすこと」
これが、いまの僕の目的地です。
【現在地】
集客数195=月収20万
「楽しいと感じられる仕事をしながら、家族と安心して暮らすこと」という目的地に向かって歩を進めていきたいのですが、まだまだ道半ばです。
今回の舞台での集客数は、195名でした。
これは、収入で言えば、20万円ほどです。
舞台がない月は、路上や流しで芝居をしてますが、収入は月15万円ほど。
30万円が目標ですから、10〜15万円の差があるわけですね。
【目標】
①集客数200超え
10〜15万の差を埋めていくためには、まず集客力を上げなければいけません。
というのも、舞台のギャラは、集客数に応じて変わってくるからです。
なので、次は舞台集客200名超えを目指します。
しかし、これを読んだ75%の方が、「195呼んどいて次の目標が200なんてずいぶん弱気やん」とお思いでしょう。
言い訳させてください。
今回の舞台、個人的に3年半ぶりでした。
195人もの方が来てくださったのは、久しぶりの舞台だったということも影響していると思っています。
舞台に来てもらうことはとても難しいことですが、舞台に来続けてもらうことはさらに難しい。
だから、正直195を維持できたら万々歳くらいに思ってるので、200というのは決して弱気なわけではなく、むしろ強気な目標設定なのです。
そう、強気な目標設定なのです。
②路上&流しで20万超え
舞台がないときは、もっぱら週6日路上と流しに明け暮れています。
今までは、「大好きな舞台一本で食っていくためにはどうしたらいいのか?」と考えていました。
でも、よく考えてみると、仮に今すぐ舞台一本で食っていけるようになったしても、路上と流しも時々はやりたいな、すぐには辞めたくないなと思いました。
舞台・路上・流しという3つの芝居の仕事をいい感じに組み合わせながらやっていけたら一番いい。
なので、舞台の集客数を上げるとともに、路上と流しでもしっかり結果を出せるようにやっていかないといけない。
舞台の収入では20万超えたけど、路上+流しの収入は現状月15万円ほど。
路上と流しで20万円を超えたことないので、そこもクリアしていきたいなと思う。
③キャパ200を超える劇場に立つ
今まで、僕はキャパ100前後の劇場に立ってきました。
今回の下北沢駅前劇場は、キャパ130ほど。
演劇界に携わる身として、色んな舞台を観てきて、色んな舞台に立ってきて個人的に思っていることは、
「キャパ100弱ぐらいの劇場は誰でも出れるけど、200以上となると、一定の演技力と集客力が必須になる」
ということです。
200超えの劇場でやれる劇団は、少なくとも演劇界では知られてる程度の知名度があるし、知名度があるということは作品のクオリティが高いということ。
ちなみに、キャパ200以上の劇場というのは、高円寺の「座・高円寺」
や池袋の「東京芸術劇場」など。
これらの劇場のようなキャパ200を超える劇場に立つことも、今後の大きな目標の一つです。
ちなみに、これらの劇場の最大の魅力は、椅子がパイプ椅子じゃないこと!
小劇場ならではの狭くて暑くて、椅子の座り心地が激しく悪い、というのも嫌いじゃないけど、やはりお客さんには少しでもいい環境で芝居を観て欲しい。
自分がキャパ200以上の劇場に出れるようになれば、ある程度集客力も演技力も上がったという証になるし、お客さんも観やすいし、尻が痛くならないし、「路上役者、こんな立派な劇場に立てきるようになったんだな」と感じてもらえる。
なんとか、達成できるように頑張ります!
【課題】
①路上や流しをどう舞台に繋げていくか
「集客数200超え」と「路上&流しで20万超え」という次なる目標に到達するためには、まず路上や流しで出会った人が舞台に足を運んでくれなければいけません。
今回の舞台は、195人の方に来て頂きましたが、声をかけた人数は657人です。
僕は、路上or流しで出会う→SNSで繋がる→個人宛のビデオレター送る(657本ビデオレター送るのまじ大変だった!)
という形で集客しています。
でも、657分の195だったので、SNSで繋がって、さらに舞台に来てくれた方は3分の1という結果でした。
657という分母を増やしていくとともに、3分の1という確率も上げていかないといけない。
大きな課題です。
②路上全然観てもらえない
最近、埼玉に引っ越したんですが、特に路上でめちゃくちゃ苦戦しています。
調べたところ、最近の路上と流しの観てもらった組数を比較すると、、、
流し→1日あたり平均8.1組
路上→1日あたり平均1.6組
およそ5倍の開きがあります。
流しを始めて半年なんですが、よりたくさんの人に観てもらえるのは流しだけど、より舞台に繋がるのは路上かなと感じています。
路上でももっと観てもらえるようにならないと、収入は上がらないし、集客もしりすぼみになる。
これも、大きな課題です。
③芝居が下手
これまで、集客や収入など数字にばかり触れてきましたが、一番大事なのは言うまでもなく役者としての力量です。
これは今回に限らず、もはや一生の課題ですね。
今回の舞台で、「面白かった」「楽しかった」「日常を忘れられた」「元気が出た」などと、たくさんの嬉しい言葉をいただきました。
やっぱり、身一つで、たくさんの人を元気づける役者さんって凄いなぁって思いました。
「役者さんって凄いなぁ」というまるで他人事のような感想は、今回の舞台を振り返ったときに自然に出てきたのですが、他人事感の原因は、おそらく自分はまだその域に達していないという実感からきているんだと思います。
出演者の一人として携わってたんですが、率直に言うと、どこか輪の中に入りきれていない感覚がありました。
めちゃくちゃ力不足を痛感した。
技術も姿勢も想いもまだまだ。
ずっと一人でやってきたから、良しとしてしまった部分というのが、たくさんあったのかもしれないなと思いました。
反省であり、大きな、大きな課題です。
【対策】
①チケットの手売り
まず、集客数200を達成するために、チケットの手売りを始めてみます。
先述の通り、僕の今までの集客方法は、路上や流しで出会う→SNSで繋がる→舞台に来てもらう、でした。
でも、これからは路上→舞台をダイレクトに繋げてみます。(流しでは、物販がグレーなので保留)
路上では、より「舞台のために」ということを押し出してやっていく。
そのために、手売り用の仮チケットや仮チラシを作って、すでに試験的に始めています。(まだ売れてないけど)
②流しの販路拡大
現状、流しに頼りすぎていて、もし流しが実現していなかったら、まじで路上も続けられていないんじゃないかぐらいヤバかったなと思っています。
本当よかった。
今は代々木・新宿・大塚・虎ノ門・浅草の5つの拠点を基本に流しの活動をしていますが、色んなところで流しをやっていけたらいいなと思っています。
そう思ってたら、今月新たに千葉県・柏の居酒屋でやらせて頂けることになりました。
他にも場所見つけて、販路拡大していきたいと考えています。
③路上も手探りで頑張る
路上は、現状かなり厳しい状況ではありますが、集客を増やすためには、やっぱり流しよりも路上が肝になると思っています。
流しは、まだ半年しかやってませんが、舞台集客への繋がりは路上の方が強いと感じているからです。
路上でたった1人でひたすら声かけるほうが、必死さや泥臭さが伝わるんですかね?
理由は分かりませんが、路上も軽視するわけにはいかない。
でも、上手くいかない。
そんなどうしようもない行き詰まりを感じていた先日、一筋の光が差し込むような出会いがありました。
こないだ、15年ぶりに会いにきてくれた高校の同級生がいました。
彼は、携帯電話の営業の仕事をしていた経験から、
「全体に声を掛ける”声出し”よりも、確実に一人一人にターゲットを絞る”声掛け”が重要なんだ」
という金言を僕に授けてくれました。
すると、彼の協力もありましたが、それまで1時間0組だったのが、わずか30分弱で5組もの人が観てくれました。
その「声出しではなく声掛け」の手法に手応えを感じていて、結果も徐々に良くなってきてるので、路上でも観てもらえるように、そして舞台に足を運んでくれるお客さんを増やせるように、手探りで頑張っていきます。
④台本読み込み
次の舞台は来月9月にあります。
すでに台本ができてるので、とにかく台本を読み込みます。
今までは、効率よく読もうとか一丁前のこと考えてましたが、僕は不器用なのでとにかく効率なんか考えずに、もうやるだけ。
何度も読み込んで、誰よりも時間をかけて、誰よりも非効率に泥臭く役を作って、芝居に作品に向き合っていく。
前回の舞台が終わってから、読み込んでいます。
⑤日々の路上・流しでやっている芝居の見直し&変な役の演目プラスする
僕は今まで芝居の上手さ=演技での嘘の濃度の低さ、という価値観で芝居をやってきました。
嘘しかない芝居の世界で、いかに嘘のない世界を表現するかを考えてきました。
なので、基本的には自分を基準に台本を読んでいて、「自分だったらどうするか?」という視点が中心にありました。
でも今回の舞台で、普段の自分とはかけ離れた役を演じるスキルの低さを痛感しました。
なので、路上や流しでやっている演目に、普段の自分とはかけ離れた役どころのものを追加したり、今までやっていた演目を、今までとは違う役所で演じていこうと思っています。
早速こないだ、オカマの役をやってみたんですが、「オカマには見えなかった。全く」と言われたので、もうとにかく頑張ります。
【おわりに】
こんな超長文を最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました!
最後まで読んでくれる人なんて、10人もいないと思ってたんで、言いたいことは最初に詰め込んじゃいました。
だから、もう何も残ってません。笑
最後に振り絞ると、僕は応援してくれてる人のことを、自分からファンと呼んだことがありません。
ファンというのは、応援される側ではなく、応援する側が決めるものなので、「あなたのファンです」と言われない限り、その人がファンかどうか分からないからです。
僕は、あまのじゃくな人間です。
例えば、3日前に「路上役者亮佑さんのファンなんです」と言っていた人も、3日後の今はそうじゃないかもしれません。
だから僕は、応援してくれてる人のことを、自分からファンと呼んだことがないのです。
でも、ここまで読んだあなた。
あなたは、僕のファンですね。
もう大好きです。
本当にありがとうございます。
もう大好きです。
あなたのような方に、これからも応援し続けたいと思ってもらえるように、これからもギリギリのとこで何とか踏ん張って、頑張っていきたいと思います。
路上役者亮佑
2022.08.12
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