11月29日。雨。
雨が降っていたので、予定を変更して十条にきた。
今日は、ほぼ毎回開始前にビビリタイムが始まる僕にしては、すんなりと始められた。
いつも、始める前は「今日もバカにされたり、笑われたりするのかな」と不安になってしまう。
昨日、大宮で会ったお姉さんに「こういうことをやっていると、否定してくる人がほとんどだと思う」と言われたけど確かにそうで、声をかけた後に、無視されるのはまだいい方。
鼻で笑われること、嘲笑されることは日常茶飯事。
「なんか変なことやってる奴いるぞ(笑)」とバカにされたりすることももちろんある。
一時期、ナーバスになっているときは、それが悔しくて、「変なことはやってねえけどな!」って言い返したこともあった。
いま思うと、争いごとにならなくてよかった。笑
でも一方で、その昨日のお姉さんのように、否定してくる人が多いからこそ、価値を感じてくれる人もたくさんいる。
昔は、「否定してくる奴なんて、この世からいなくなればいいのに」とさえ思ってた。
でも実際、僕のようなやつを否定する人が本当に0になったら、その「否定してくる人が多いからこそ、価値を感じてくれる人」も0になる。
裏を返せば、僕は、僕を否定する人のおかげで、僕を肯定してくれる人に出会えている。
だからと言って、僕はひねくれ者なので、自分を否定する人たちに感謝をしたいとまでは思わないけど、自分に否定的な人のおかげで、ポジティブな出来事が起きていると思うと、なんか人生って面白いですよね
さて、そんな殴られ続けながらも、どうにか踏ん張っているボクサー的な感じで、頑張れ!と応援してくれる人に出会えている路上役者、今日は十条に来たんでしたね。
1組目が立ち止まってくれたのは、開始15分ほど。
それからもコンスタントに観てもらえて、いつも目標にしてる6組に観てもらえた。
特に、嬉しかったのは、僕と同年代くらいのお姉さんが観てくれた時。
まず、一度通り過ぎたのに、戻ってきてくれて、「時間が大丈夫そうだし、気になったから」と芝居を観てくれた。
反応は上々で、お気持ちのチップも頂けた。
チラシを渡して、「僕のSNSフォローしてくださったら、個人宛に5分のビデオレターで舞台のお知らせ送らせて頂きますので、是非!」という暑苦しい営業トークもでき、僕は満足。
いつも路上で見てくれた人のことは忘れないように、携帯のメモアプリに残してるんですが、お姉さんが去って行った後、いつも通りメモをしてました。
すると、お姉さんが戻ってきて、「やっぱり、心意気には」と言いながら、千円札を手渡してくれた。
一度目に払ったチップは小銭だったが、僕の心意気を買って、わざわざ戻ってきてまで千円を渡しにきてくれたらしい。
こんなことはめったにない。
「やっぱり、心意気には」という言葉から察するに、このお姉さんも、僕みたいなことをしてる人は、否定されることがほとんどだからこそ価値を感じてくれたのかもしれない。
そのお姉さんの心意気が、本当に嬉しかった。
最近、このブログを書いているせいか、心が動くことがあると、自撮りをしてしまう。
お姉さんがわざわざチップを渡しに戻ってきてくれた後にも、「いや、幸せすぎるな…」ということで、感慨にふける自分を撮ってしまった。
次に、優しそうな顔をしたご夫妻が近づいてきてくれた。
「どんなことをやってくれるんですかー?」
ひとり芝居と自分の説明をして、一言もセリフを発さない、コロナ禍ならではの飛沫が飛ばないひとり芝居「サイレントひとり芝居」を披露。
反応は上々だったが、奥さんは芝居終わりに開口一番発した言葉は、
「頑張ったねー!!!!」
という、お母さんのような言葉だった。笑
さらに驚いたのが、このご夫妻、今日の路上場所の目の前のビルに住んでいる住人さんらしい。
芝居を観てくれただけでなく、「全然いいよー」と快く路上をやることを許してくれた。
ありがたい。
次は、「頑張ったね」ではない感想をもらえるように頑張っていこう。笑
十条は、アーケード商店街がある。
屋根付きの商店街は、路上パフォーマーにとっての天国です。まじで。
雨でも雪でも、風が強くても問題なく路上ができる場所は本当に助かります。
そういうとこがなかったら、梅雨の時期とか何もできなくなっちゃいますからね。
「ここでやらないで」と言われなくて、心底ホッとした。
最近は、毎日毎日いい出会いばかりで、逆に動揺しています。
今日はちょっと予定が立て込んでおり、路上に立てるか分かんないけど、結果が良くても悪くても、やるべきことは変わらない。
今日も、1人でも多くの人の心動かせる役者になれるように努力します!
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