俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

路上役者の気ままな日記ー2022.11.20@十条

 

今まで『路上役者亮佑の事業計画』だったり、『YouTubeではなく路上で勝負する理由』だったり、お固いマジメなブログしか書いてこなかったけど、これからは気ままなブログも書いていきたい!と思い、いまジャンボリミッキーを聴きながら書いてます。

 

ただただ気ままに書いたブログなので、読んで後悔するかもしれません。

でも、ひょっとしたらしないかもしれません。

後悔するかもしれないし、しないかもしれない。

それは読んでみないとわからない。

 

当たり前のことを4行使って書きました。

この時点で後悔した人は読まないほうがいいかもしれない。

 

 

2022年11月20日、十条。

今日も飽きずにしっかりビビってる。

 

天気は雨。風も強い。そして、寒い。すごく寒い。そして、すごく心細い。

6年も路上でひとり芝居やってんのに、毎回飽きずにしっかりビビる。

 

一番のハードルはいつだって開始前だ。

大げさに言えば、一般人から変質者に変わる瞬間。

 

始める前は、どこにでもいる33歳の普通のおっさんだけど、路上を始めたら、道端で声を張り上げて、なんかやってる変な人になる。

 

昨日はたくさんいい出会いあったな、と思い出す。

たった一人で止まってくれた小学生2年生、これまた一人で止まってくれて観た後すぐLINEを登録してくれたお姉さん、9歳の娘さんと仲睦まじいその両親、舞台に立つのが好きで劇団四季の帰りに見てくれた7歳の男の子は、『美女と野獣』のチップに似てて可愛かった。

 

『美女と野獣』のチップ

美女と野獣』のチップ

そんなことを思い出しても、僕のビビリを止める気休めにはならない。

 

俺は毎日いったい何にビビってんだ?と、自己分析という名の現実逃避が始まる。

ビビるのも自己分析が始まるのもいつも通りなら、答えもいつも通り。

 

いっつも、嫌われることにビビってる。

 

俺は、人から嫌われることを人一倍恐れる。見ず知らずの通行人にさえ。

だから、路上を始めるのが怖い。

 

「ひとり芝居1本だけ観ていきませんか?」と通行人に声を掛けまくるところから、僕の路上は始まる。

 

99%は無視だ。

 

おそらくほとんどの人は何も思ってない。

「なんかやってんな」ぐらいだろう。

 

でも、無視されると勝手に嫌われた気になる。

それが怖いのかな。

 

そろそろ、無駄な自己分析はやめて始めよう。

 

始めるときは「よっしゃ。やってやるぞ」という気合よりも、何も考えないようにするという無のほうが重要だなと最近思う。

 

無理やりポジティブになろうとするより、ネガティブをなくしたり考えないように意識する方が色々とやりやすい。

 

始める。

 

同時に、ポジティブとネガティブの喧嘩が始まる。

 

「懸命にやってれば昨日みたいにいい出会いがあるはずだ」というポジティブと「もしかしたら誰にも観てもらえないかもしれない」というネガティブ。

 

そこに思い出しかのように、「嫌われたくない」というネガティブも途中参戦だ。

 

ポジティブvsネガティブのストリートファイトは、ネガティブの数的有利で始まった。

 

20分経過。

立ち止まってくれた人はゼロ。

 

「誰にも観てもらえないかもしれない」というネガティブが、さらに幅を効かせてくる。

 

ポジティブのHPが削られている。

ポケモンだったら、ピコンピコンという耳障りなアラートが鳴ってるだろう。

 

そんな中、救世主が現れた!

 

40代くらいの男性が「何やってるんですか?」と話し掛けてきてくれた。

その後、彼の友人らしき40代くらいの女性も合流した。

 

聞くとこの女性は、僕が路上をやってた斜向かいにあるハワイの服や雑貨を売ってるお店のオーナーらしい。

 

「前は、この商店街のもっと奥だったんだけど、最近もっと駅に近いここに移転してきたのよ。家賃2倍よ!!」

とのことだ。

 

店経営するってすごいよね。尊敬しちゃう。

パワフルなお姉さんだ。

 

さらに聞くと、「1階はハワイアンのお店なんだけど、2階はフリースペースでヨガとかダンスのワークショップとかやってるの。あと、私はね、宇宙と交信できるの」

とのことだ。

 

さりげなく、「宇宙と交信できる」というパワーワード出現。

テレビで聞いたことはあるけど、生で聴くのは人生初だ。

 

「あなたもそのワークショップ来てみる?」

と、誘われた。

 

ちょっと興味がある。笑

 

芝居はというと、その女性が「一緒にやりたい」というので、20秒くらいの芝居を一緒にやった。

お客さんは、最初に声かけてくれた男性。

 

楽しかったな。

「すごく楽しかったから」とチップも頂いた。

嬉しいな。

 

一つとして、予想できる出会いがないというのが、路上の魅力だと思う。

 

チラシを渡す。

「宇宙と交信するワークショップやるとき連絡するから教えて」と言われたので、電話番号を添えておいた。(こう文章だけで書くと怪しい人に思えるかもしれませんが、全然そんなことはないですよ!)

 

皆さん。来年あたりには、宇宙と交信できる僕に会えるかもしれませんよ。

乞うご期待。

 

 

1組目に観てもらえると、気が楽になる。

ピコンピコン言ってた僕の瀕死寸前メンタルは、ハワイアン店経営・宇宙交信可能な女性とそのお友達の方のおかげで、回復したようだ。

 

その20分後くらい。

10人組くらいのいい感じに酔った団体が通りかかる。

 

僕のメンタルは団体にめっぽう弱い。

団体がほのおタイプだったら、僕のメンタルは草だ。

 

1人で歩いてる人より、複数で歩いてる人に声を掛けるほうが何十倍も怖い。

 

理由は明確で、団体のほうがバカにされる可能性が高いからだ。

 

「芝居観てもらえませんか?」と声を掛けて、1人で歩いてる人は何もリアクションないことがほとんどだけど、複数となると「なにこれー!なんか変なことやってる人いるぞ!」みたいな感じで仲間内で盛り上がることがまあまあある。

 

すると、僕の豆腐メンタルは勝手に傷つくので、いつの間にか団体に声を掛けるのが怖くなってた。

 

でも、だからといって、声を掛けないのは逃げた気がするので、勇気を出して声を掛ける。

 

「皆さん、こんばんは!どうですか?僕のひとり芝居観ていきませんか?」

 

スルーだった。

 

と思ったら、最後尾にいた一人の女性が「すごいな、君!何やってんの?」

まあまあ酔ってるその女性は、仲間が先に行くのを気にも留めず、僕の芝居を観てくれた。

 

まあまあ酔ってたので、反応を見ると内容はよく分かってないようだったけど、「君のメンタルは凄い!」と千円くださった。

 

チップのことをお気持ちと言ったりするけど、本当にその”お気持ち”を感じられることが嬉しい。

頑張らなアカンなと思いました。

 

お姉さん、ありがとうございます。

僕、頑張ります。

 

そして6年もやってて今更だけど、酔ってる方には分かりやすいシンプルな演目のほうがいい!

 

その後も、最近4人で古着屋を開いたという若そうな男性たちや、チャック全開の40代くらいのヘベレケ兄さんが観てくれた。

 

さらに、

「あれ?もしかして経堂(世田谷区)とかでもやってました?」

という20代くらいのお兄さんにも会った。

 

聞くところによると、1年ほど前には、世田谷に住んでて、最近十条に引っ越してきたらしい。

そして、1年前に僕の芝居を世田谷で観てくれたらしい。

 

僕も、1年ほど前には、世田谷に住んでて、最近十条の近くに引っ越してきた。

本当に偶然の面白い縁。同じような軌跡をたどってる。

 

「こっちでもやられてるんですね!せっかくなので今日も見せてください!」

と、ひと芝居やらせてもらった。

 

「面白いですね!あとでツイッターフォローしときます!」

と言ってくれた。

 

いやあ、嬉しいですね。

こんな偶然の予想外の出会いがあると、やっぱり楽しい。幸せを感じる。やっててよかったな思える。

 

ちなみに、あれから1日経ったけど、いまだフォローはきてない。

乞うご期待。

 

その後、最初に観てくれた宇宙更新お姉さんが「半額だったからさ!」といなり寿司を買ってきてくれた。

やっぱりその”お気持ち”が嬉しい。

 

今日はこんなところで。

こんな自由気ままな文章読んでくださってありがとうございました!

 

明日(日付変わって今日の11月22日)は19時から蕨(わらび)駅!

 

 

さ、台本よも。

路上役者亮佑の次回の舞台公演は来年5月!半年後!

 

頂いた寿司と路上おわって安堵する路上役者亮佑の顔

頂いた寿司と路上おわって安堵する路上役者

 

 

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