最近、強く思う。
売れたい。
売れるという言葉、あんまり好きじゃなかった。
でも、いまはそうじゃない。
とにかく、売れたい。
売れることが、みんなを幸せにする唯一の手段だと思う。
昨日、劇団の忘年会がありました。
今まで「売れる」という言葉から逃げてました。
なんか「売れる」には、「有名になりたい」「チヤホヤされたい」「テレビに出たい」みたいな、軽くてミーハーっぽい意味合いが含まれてる気がするんですよね。
だから、
「いや、俺はそこらへんのミーハーとは違うよ?ちゃんと本気で芝居に向き合ってるよ?」
という、”コイツは違うな感”を演出するために「売れる」という言葉を避けてきました。
でも、やっぱり売れたい。
テレビに出たいし、チヤホヤされたいし、有名になりたい。
役者をやっている人は、ゴマンといる。
でも、そのうち圧倒的多数の人は売れずに俳優人生を終える。
僕は今年、人生で初めて劇団というものに入った。
心から尊敬できるリーダーがいて、その魅力に取り憑かれた僕を含めた同志たちがいる。
同じリーダーを信奉した同志として、とても尊敬できるメンバーたち。
でも、そんな僕を含めたメンバーたちも、売れずに俳優人生を終えていく可能性が高い。
圧倒的に高い。
役者をやっている99.9%の人は売れないように、うちの劇団だって売れずに終わる可能性の方が高い。
現実問題として、そう思った。
ノーティー”ボーイズ”という劇団名とは名ばかりで、実態は平均年齢40超えのおじさん集団だ。
僕は33歳だけど、劇団の男性俳優では二番目の若さ。
一番若い奴は32歳。
ボーイズはいない。
女性俳優は男性陣より若いけど、どうしようもできない問題として、女性は現実的に表現活動とは違う幸せを追い求めていく可能性が男性より高い。
人間と同じように、劇団だっていつかは無くなるわけで、それがいつかは誰にも分からない。
たぶんこういうことは、想像している以上に早く来るものだと思う。
僕は明日交通事故で死ぬかもしれないし、来月には俳優人生に終止符を打っているかもしれない。
未来は誰にも分からない。
分からないけど、可能性として売れるか売れないかで言ったら、売れない可能性の方が高い。
僕は、この劇団が好きだし、この劇団の作品が好きだし、この劇団を応援してくれる方も大好き。
だから、みんなで幸せになりたい。
劇団も、劇団員も、劇団のファンの方も。
もちろん、売れない=不幸ではないけど、売れたら多くの人が幸せになる、ということは事実だと思う。
そして、多くの人を幸せにするには、やっぱり「売れる」ということが最高の手段なんだと思う。
当たり前か。
でも、当たり前のことも口に出していかないと伝わらないから、当たり前のことをしたり顔で言い続けていきます。
俺が売れたら、つまり、俺が有名になったら、テレビに出れるようになったら、チヤホヤされるようになったら、より大きな舞台で公演を打てるようになる。
そしたら、昔からの劇団ファンの人には、「うわぁ、こんな大きな劇場でやれるようになったんだなぁ」と思ってもらえる。
幸せだなぁ。
僕らは、芝居の収入が増えて、バイトとかしなくて済むようになって、芝居にかけられる時間が増える。
もっと時間をかけられるようになれば、作品の質も高めていけるし、作品の質が高まれば、お客さんの満足度だってもっと上げられる。
最高だなぁ。
収入が増えたら、劇団員だけじゃなくて、劇団員の家族も幸せになる。
親は、少し安心してくれるかもしれないし、劇団ノーティーボーイズには既婚者が多いので、奥さんだって安心させられる。
「30過ぎてプー太郎しやがって。ちゃんと正社員として働け」
と言っている僕の親父みたいな人も、少しは安心する。かもしれない。
劇団ノーティーボーイズが、国内で一番の人気劇団と言っていい「TEAM NACS」のように、公演で全国回って7万人を動員できるようになったら。
そんな風に、劇団が売れていければ、劇団に携わるたくさんの人を幸せにできる。
だから、俺が売れてやる。
だから、皆さん。
一度でいいです。
俺が世界で一番面白いと思う劇団、劇団ノーティーボーイズの舞台を観にきてみませんか?
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