どうも!路上役者亮佑です!
僕は日々、一人で路上に立ち、一人芝居をしています。
実は、人生で初めての路上ライブは、友達と二人組でコントをやりました。
しかしその後、一人でやるようになり、
やはり一人には、二人でやるのとはまた違った「一人でやる大変さ」があるなと、つくづく感じました。
〜目次〜
【①始める瞬間】
やはり群を抜いて大変だなと感じるのは、
始める瞬間です。
これはいつのときも難しかったし、これからもずっと難しいことであり続けると思います。
路上ライブを始める瞬間というのは、
「"普通の人"から"珍しい人"に変わる瞬間」です。
僕の場合は、背負っているリュックがちょっと大きいこと以外は、何の変哲もない普通の若者ですが、路上ライブを始めた瞬間に「なんかやってる人」に変わります。
通行人から目線がくることも急激に増えます。
僕は路上を2年半もやっているので、「さすがに慣れますか?」という質問をよく受けるのですが…
慣れません。
スムーズに始められる日のほうが圧倒的に少ないです。
何の変哲もない日常から、「よしやるぞ」と心を決めて、一歩を踏み出し、路上ライブを始める大変さは、単独路上ライバーにとって、永遠の課題なのではないでしょうか。
【②失敗したときのメンタルダメージ】
一人でやるということは、結果が良かったとしても悪かったとしても、全て自分の責任です。
「今日はダメだったね」というショックを分け合ってくれる人はいないし、
「全然面白くねえな」と言われた悔しさを共有する仲間もいません。
何か失敗したときに、その瞬間は全て自分一人で責任を負わなければいけないというのは、やはり辛いときもあります。
上手くいかず、失敗したときのダメージを全て一人で受け止めることもまた、ソロパフォーマーの宿命ですね。
【③失敗したときだけじゃなく、全てを自分一人で受け止める】
一人で受け止めなければいけないのは、失敗したときのショックだけではありません。
遠くでコソコソ笑われている時も、
バカにしたような大笑いで目の前を通り過ぎていく人がいた時も、
何しているかも、何と書いてあるかも分からないはずの中国人がこっちをガン見してくる時も、
イカついお兄さんが、なぜかこっちをずっと見つめながらタバコをふかしているときも、
全て自分一人で乗り越えなければいけません。
僕はメンタルが弱いので、そういう小さいことでも気になってしまいます。
それがボディーブローのように効いてくるときもある。
失敗や恥ずかしさ、ちょっとしたストレスも全て一人で受け止め、乗り越えなければいけない。
人生は、そして路上は修行ですね。
【④手軽に気軽に逃げられる】
好きなことをやっていると言えど、
やはり「やる気が出ない・・・」というときも、たまにはあります。
もし二人以上のグループでやっている場合は、相手がいる以上、「やらなきゃ」という強制力が多少は働きますが、
一人だと「今日はやめとこっ」としても、基本的に誰にも迷惑がかかりません。
一人だと、気軽に手軽に逃げることが可能です。
でもそれは、必ずしも良いことではないですよね。
いつまでも逃げていたら、人生終わっちゃいます。
たとえやる気が起きない時でも、自分を奮いたたせ、戦場に向かわなければならない。
手軽に逃げられたとしても、一人で逃げずに立ち向かっていくことは、やはり簡単なことではないです。
【まとめ】
一人でやる、そして一人でやり続けることは、やはり難しいことです。
そしてその難しさは、表面的にはわかりません。
「今日は自信ないんですよ」なんてことは、見てくれているお客さんの前では言えないし、
もしそんな自信のなさを前面に出してしまったら、せっかく立ち止まってくれたお客さんは不安になり、パフォーマンスに集中できません。
以前は僕も思っている節がありましたが、
路上をやっている人のことを「特別な人」だと思っている人はけっこう多くいます。
あの人は、路上に一人で立てるほどメンタルが強い。
"特殊"で"特別"な人だと。
おおげさにいえば、一般人とは相まみえない感覚の持ち主だと、どこかで思われている。
そして「特殊だから、多少雑に扱っても大丈夫」と無意識的に捉えている人もいます。
そんな雑な扱いをされ、苦労や苦しみも味わいます。
でも、人生って素晴らしいなぁと思うのは、
大変なことがあったら、ちゃんとそれを上回る分の喜びが用意されているということです。
一人で路上をやる難しさをわかってくれる人もいます。
そこを含めて、評価してくれる人もいます。
そんな頑張りを理解し、応援してくれる人もたくさん現れます。
やっぱり、そんな路上が最高ですね。
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