俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

舞台役者がもっと”収入”を意識すべき3つの理由

 

どうも、こんにちは!路上役者亮佑です!

 

今回は僕の大好きな、いやきっとみんな大好きなお金の話。


僕、舞台役者はもっと自分の収入を意識しないといけないと思うんですよね。


それはもちろん、”役者”としての収入であって、

バイトなど他の仕事をしての収入ではありません。

 

だって、お金というのは、

自分自身の価値であり、評価であり、基準であると思うから。

 

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〜目次〜

 

 

 

【①収入は自分自身の価値】

 

人間としての価値は数値化できないけど、

役者としての価値は数値化できる

 

それがギャラです。

 

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(これはギャラドス…)

 

同じ映画やCMに出ても、役者によってギャラが違うのは、

役者としての価値が違うからです。

 

役者として生きていくことを決めたのならば、

その価値を高めるための努力を、絶えずしていかなければいけません。

 

 

例えば、芸歴が長く芝居も上手いが、

役者としての月収が3万円しかない小劇場俳優と、

ほとんど芝居なんかやったことないが、

舞台に出演し、月収30万円を稼いだアイドル俳優を比べるならば、

後者のアイドル俳優の方が、役者としての価値を提供できていると思います。

 

いくら玄人に芝居を評価されようが、

大多数の素人に見てもらえなければ、ただの綺麗事。

 


そして、お金は”提供した価値の対価”としてしか貰えません


役者として3万円しか稼げないということは、

3万円分の価値しか提供できていないということです。

 

そしてその金額はそのまま、役者自身の価値となります。

 

 

僕は路上や舞台など役者としての仕事しかしなくなってから8ヶ月が経ち、

その間の平均月収は、11万1680円でした。

 

つまり僕は、毎月11万円分の価値しか提供できていないということです。

 

11万円分の価値しか提供できていないからこそ、

11万円分の収入しかない。

 

そしてその与えた価値の11万円は、

そのまま僕自身の役者としての価値となります。

 

 

お金は、提供した価値しか貰えない以上、

収入は、役者として誰かに提供できた価値です。

 

そして役者は、誰かに価値を提供して報酬をもらう職業である以上、

収入は、役者としての自分自身の価値でもあるのです。

 

 

【②収入は自分に下された評価】

 

もちろん、お金が全てなわけではないですが、

お金は自分に対する評価でもあります。

 

プロ野球選手が自分の年俸を気にするように、

役者も自分のギャラを意識しなければいけません。

 

 

これは誰かが言っていた言葉の受け売りですが、

 


「赤字の店というのは、社会的に必要とされていない店である」

 

 

赤字の店は必要とされていないから、赤字になるのであり、

必要とされているのであれば、ちゃんと黒字になる。

 

赤字の店は必要ないから潰れるのであり、

残念ながら、潰れても誰も困らない。

 

そして、潰れても誰も困らないからこそ、潰れる。

 

 

僕は舞台役者として、赤字です。

赤字だから、舞台役者として食べていけていません。

 

僕がもし「舞台役者亮佑」というお店を構えていたら、潰れてます。

 

僕が舞台役者として赤字ということは

つまり、必要とされていないということです。

 

悲しい現実ですが、僕は舞台役者として社会的に必要とされていない。

 

 

 

 

 

(T ^ T)

 

 

 

 

でもそれが、僕に下された評価なのです。

 

僕は7年前に、CMのギャラが1本7千万円と言われる人(いまネットで調べたらライブドアニュースで7千万円と出てきた)と共演しました。

 

そのときの僕のギャラは3万円でした。

 

その差、約2300倍

 

でもそれが、僕に下された評価なのです。

 

 

ギャラは、役者にとっての収入なので、

収入は自分に下された評価に他ならないのです。

 

 

【③収入はプロとアマを分ける基準】

 

プロとアマを分ける基準とは何なのでしょうか。

 

芝居に賭ける情熱や誇りだ!みたいな、

面倒臭いことを言うのはやめましょう。

 

僕は収入だと思います。

 

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月収3万円の小劇場俳優と、

月収30万円のアイドル俳優の例で言えば、

前者はアマで、後者はプロです。

 

いくら前者の方が、芝居が上手かったとしても、です。

 

 

僕は実際に長い間、フリーターをしていました。

 

7年間の”プロアルバイト”をしていて感じたことは、

月に15万や20万稼ぐことはさほど難しいことじゃない、ということです。

 

自分が芝居に全てを捧げているにもかかわらず、

15万や20万さえも稼げないようでは到底プロとは言えない、と僕は思います。

 

他人から見ても、

「芝居に賭ける気持ちは誰にも負けません!」

という、「あ、そうですか」以外に返答のしようがない熱血漢よりも、

「芝居でメシ食ってます」

という一言のほうが、よほどプロとしての説得力を感じます。

 

 

情熱や誇りは、正確に測りようがない無形のものですが、

収入は誰が見ても変わらぬ正確さで、事実のみを伝えます。

 

その意味でも、収入は客観的なプロとアマを分ける基準なのです。

 

 

【まとめ】

 

やはり僕は、舞台役者はもっともっと、

自分の役者としての収入を強く意識すべきだと思います。

 

この記事を読んでいる一般の方は、

「そんなの当たり前だろ」と思われるでしょうが、

舞台役者は、収入への意識が驚くほど低いです。

 

みんな当たり前のようにバイトをしています。

そしてみんな、当たり前のようにバイトを辞めるための道筋を考えていません。

 

 

役者を目指すというのは、横並びから外れた、

日本ではある種アウトロー的な進路だと思います。

 

しかしほとんどの舞台役者は、見事なまでに横並びに

バイトと稽古でギリギリの生活を送っています。

 

まず、その生活を変えたいという強い気持ちがない限り、

現状を変えることはできません。

 

だけど強い気持ちさえあれば、変えられるのです。

 

僕は芝居を始めてから8年間の格闘の末、

ようやくバイトを辞めることができました。

 

芝居の収入を上げたい、と強く思いつづけた結果です。

 

そんな僕もプロの役者としては、まだまだ底辺で、まだまだ上があります。

だけど、四六時中芝居のことを考え、四六時中芝居ができる今の環境はとても幸せです。

 

当たり前のことですが、芝居の収入を上げれば、

バイトをしなくて済むし、常に芝居だけに携わることができます。

 

だから舞台役者は、もっともっと、収入を意識すべきなのです。

 

だって、収入を上げることができれば、

芝居以外のことをしなくて済むんだから。

 

さらに、自分自身の価値が上がり、

自分に下される評価も高まるのだから。

 

そしてその結果として、プロの役者としての基準を超えられるのだから。

 

 

 

 

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