俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

裸の心で立つ勇気

みんな、自分を守ることに必死だ。

僕だって、そうだ。

 

挑戦するのは怖い。

自分が傷つく恐れがあるから。

 

人前に出るのは怖い。

他人に傷つけられる恐れがあるから。

 

山々を眺める男

 

 

【心を裸にする】

 

路上に立つとき、まず始めにやらなきゃいけないことは、

ガードを解いて、心を裸にすることだ。

 

「路上役者亮佑」

「一人芝居1分だけ」

「日本で2番目に面白い一人芝居」

「芝居が良かったら、お金を下さい」

 

怪しさしか感じないようなボードを持ち、立っている僕に、

普通の人は警戒心を示し、ガチガチに心のガードを固める。

 

そんな中、僕もガチガチガードで応戦してしまったら、誰も止まってくれるはずがない。

 

立ち止まった人でさえも、ガードを崩している人は、まずいない。

 

心を裸にすることは簡単じゃない。

でも、とても素晴らしいことだとおもう。

 

 

【心を裸にするリスク】

 

心を裸にすることが難しい理由は、

他人から傷つけられるリスクを負うことになるからだ。

 

心を丸裸にしていると、

「あ、あそこに弱いヤツがいるぞ」と攻撃してくる人が、想像以上にいる。

 

見た目が怖いお兄さんには、

絶対かけないような言葉を平気で吐いてくる人が、たくさんいる。

 

他人からの攻撃に無傷でいられれば、何も問題ない。

でも、多くの人はそうはいかない。

 

他人からの攻撃は、自分を傷つける。

 

みんな、自分を守ることに必死だ。 

自分を守ることに必死な人間が最も恐れる「傷つく」という事態が起きるリスクを

自ら高めにいってしまう。

 

だから、心のガードを解くことは勇気が要る。

 

 

【ヒトはヒトを傷つける】

 

SNSで誹謗中傷が流行っている。

 

なぜ、ヒトはヒトを傷つけるのだろうか。

なぜ、ヒトはヒトを馬鹿にするのだろうか。

 

 

それは、誰かを傷つけたり、馬鹿にしたりすることで、

自尊心を保って、自己肯定感を高めているからだと思う。

 

自尊心を保ち、自己肯定感を高めることは、

自分の幸せを、そして自分自身を守ることにおいてとても重要だ。

 

みんな、自分を守ることに必死なんだ。

 

幸せは、自分を誇りに思えていて、自分を否定する材料が少ない時に味わえる。

それらを脅かすと煙たがられ、高めると好かれる。


傷つくのは怖い。

傷つくと自尊心が落ちたり、自己肯定感が下がったりして幸福感が低下する。

 

不幸は怖い。

 

幸せにおいて、「悦に入る」ことは不可欠だ。

なぜか大声で熱唱しながら、自転車で疾走している男は、おそらく幸せなんだろう。

 

そして、人を蔑むことは、誰でも手軽にできる幸せ生産装置だ。

 

 

【裸の心で立つ勇気】

 

でも、心のガードを解くことは素晴らしいことだ。

僕は、日々心を裸にしている自分を誇りにおもう。悦に入っている。

 

心のガードを取り払えば、平気で他人を傷つけるような勘違いも寄ってくるけど、

ちゃんとそこに敬意を示してくれる人も集まってくる。

 

心のガードをぶち壊して人前に出ることは戦いだけど、

日々自分と同じように戦っている人も集まってくる。

 

だから、僕は心のガードを解く勇気を忘れずに、今日も路上に立ちたい。 

他人に傷つけられ、自分が傷つく恐れがあっても。

 

 

 

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