俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

動画の時代に路上を選んだ4つの理由

 

どうも!路上役者亮佑です!

 

路上を始めた当初、よく言われたことが「動画やらないの?」です。今もよく言われます。

 

たしかに、僕が路上を始めたときYouTubeはすでに流行っていたし、今はまさに動画全盛の時代だし、これからも動画の時代は続きそうです。

 

でも僕は、動画ではなく路上を選びました。

 

路上ミュージシャンの画像とタイトルの文字

 

 

 


①心に刺さらない

 

演劇がファンビジネスである以上、「ファンを増やす」という課題から役者は逃げることができません。

 

そのファンを増やすという視点に立ったときに、動画という選択肢が、僕にはあまり魅力的に感じませんでした。

 

動画は心に刺さりづらいからです。

 

僕が、知らない役者や劇団の「面白いから見に来てください!」という告知動画にまったく心を動かされた経験がないように、僕が「まじで面白いから見て欲しい!」といくら叫んだところで、心を動かされる人はいないでしょう。

 

動画でヒトの心を動かすには、圧倒的な技術が必要です。

 

僕のような、これといった技術もないような奴が、ファンを増やすためには、必死こいて情熱持って、相手の「心を揺さぶる」しかない。

 

それが動画だとできない。

 

だから僕は、路上を選びました。

 


②競争率が高すぎる

 

心を動かすためには、「心の距離」が近いほうがいいので、知らない人の懇願よりも親友の頼みのほうが、パワーが強いです。

 

先ほどの「知らない役者の『面白いから見に来てください!』という動画に心を動かされない」のは、心の距離が遠いからで、これが知っている役者だと多少意味合いは変わってきます。

 

その意味で、やっぱり知名度は重要かなと思います。「知っている」ことは、それだけで心の距離が近いことを意味するので、圧倒的なアドバンテージになるからです。

 

だから、動画が集客方法として機能する場合は、

「YouTuberとして成功する→知名度が上がる→集客が増える」

のような順序になるかと思います。

 

でも、いま動画界で成功するのは、至難の技です。

みんな動画やってますからね。

 

そして、みんながやっていることは基本的にやらないほうがいい。

役者は99%が売れないので、基本みんな売れません。だから、みんなと同じことをやっていたら、みんなと同じように売れないからです。

 

動画で勝負するには、競合が増えすぎて、競争率が高すぎる。

だから僕は、動画ではなく路上を選びました。

 


③芝居は生で見てこそ

 

芝居は生で見てこそ真価を発揮します。

演劇界では「舞台を映像で見ても面白くない」とよく言われます。

 

映像前提で作られている映画を生で見ても全然面白くないように、ライブ前提で作られている舞台を映像で見ても、あまり面白くありません。

 

ひよっこ役者であれば、映像にしてしまうとなおさら面白くないでしょう。

 

だから、僕は路上を選びました。

 


④技術を熱量でゴマかす

 

自分の技術不足なんて百も承知でした。

自分に足りてないものが何なのかもよく分からないほどの青二才です。

 

そんな自分は、熱量とか気持ちとか勢いとか魂とか情熱とか、そういう暑苦しいもので技術をカバーしていくしかない。

 

そしてそれは、直接会って目の前で暑苦しく語るというのが、最善の方法です。

 

だから僕は、路上を選びました。

 

 

まとめ

 

遠距離恋愛って、人間にとって永遠の悩みであり続けると思うんですよね。

 

AIとかVRとか、科学技術の発達には毎年「すげえ世界になったな」と言わされますが、どれだけ技術が進化しても、直接会うとか、直接見ることの価値が下がることはないからです。

 

どれだけビデオ通話が発達しても、直接会うことには敵わないように、どれだけ動画が発達しても、直接見ることには勝てない。

 

動画は上手くいけば何万人という人にリーチできるし、ポテンシャルは凄まじい。

 

でも僕は、相手の心に刺さる表現をしたいし、生の芝居を見て欲しいし、思いっきり熱量を伝えていきたい。

 

直接見たほうが楽しめる芝居を見せ、直接話したほうが心に刺さる熱意や気持ちを暑苦しく語りたい。

 

だから僕はこれからも、路上で生きていきます。

 

 

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