くすぶってる役者必見!僕が路上芝居をオススメする6つの理由
くすぶってる役者さん、ようこそ!
路上役者亮佑です!
この記事を開いてくれたということは、何か悶々としたものを心の中に抱えているということですね!
最高じゃないか!!
その悶々とした気持ち、それは絶対今後の人生の糧になる!
こんなことを言っている僕も鳴かず飛ばずですが、以前とは大きく変わりました。
事務所に入って、ただマネージャーからの連絡を待つ日々。
宣材写真やプロフィールにこだわるも、書類選考で落とされる日々。
必死に芝居の稽古をするも、それを発揮する場さえ与えられない日々。
僕はそんな毎日に希望を持てませんでした。
こんな受け身の日々を過ごすくらいなら、どんなに少しずつでもいいから、自分の足で歩を進めていきたい。
だから僕は、路上で芝居をする決心をしました。
あの時の、ただただ受け身の日々と今とでは雲泥の差です。
最初は泣き出すくらい怖かったけど、今では路上を始めて本当によかったと思っています。
なので今回は、「路上芝居するとこんないいことがあるんだよ!」ということが少しでも伝わればいいなと思い、僕が路上をやっていてよかったと感じたことを書いていきたいと思います!
〜目次〜
①自分を評価してくれる人に出会えた
まず最初!
やっぱりこれが一番大きい!
正直、自分の芸に自信なんてなかった。
本当に何もなかった。
脚本や演出の経験なし、芝居だってレッスンを受けたことがあるだけで、大した出演歴もない。
「100人中100人に嫌われることなんてありえない。だから、絶対誰かしらは好きになってくれるはず」という机上の理論にすがっていただけだった。
でも、一人で考えて、一人で作って、一人で演出して、一人で練習して、一人で演じたコントが初めて「楽しませてもらったから」と言ってもらえたとき。
まじで人生変わります。
間違いなく、表現者なら絶対一度は味わったほうがいい。
表現者として、自分の表現を評価してもらえる。
これ以上の喜びはない!!!!
②自分に自信が持てるようになった
自分を評価してもらえることは、間違いなく自信に繋がります。
実績も経験もなければ、最初はすがれるものなんて何もない。
だから「絶対できる!」という根拠のない自信しか持てない。
だけど、誰かに褒められることによって、根拠のない自信に根拠がつくんです。
0と1の違いは、1と2の違いよりも大きい。
自分で生み出して、独力で勝負した芸を評価してくれる人が、0から1に変わり、その数が増えていくにつれて、圧倒的に自信がついていきます。
やはり自信は、自分を信じた上で、他人に評価されて付くもの。
路上は自信をつけるのにもってこいです。
③お金を稼げるようになった
これもめちゃくちゃ大きい。
今までお金をもらうと言ったら、
バイト=時間の対価
舞台=脚本家・演出家・スタッフ・役者、みんなで作り上げた物への対価
だけでした。
初めて”自分”への対価としてお金をもらった瞬間。
凄えカッコつけて言うと、常識が壊れる音がした。
「芸でお金を取れるのはプロだけ」という、誰かから教えられたわけでもない思い込みがぶち壊された。
そして「自分の芸が誰かの気持ちを動かした」という事実が、単純に嬉しかった。
常識が壊される。
自分の芸に対して気持ちを渡してくれた人がいる。
この体験はまさに、僕の人生を変えるには十分すぎるインパクトを持った出来事となりました。
④刺激し合える仲間ができた
新しい世界に飛び込むと、新しい仲間ができます。
僕の場合は、それが芸人だったり歌手だったりの同業者が多かったですが、そうではない人もいました。
でもその中で全員に共通しているのは、熱い志を持っていることでした。
路上をやっていると、まさに類は友を呼ぶと言われるように、同じような価値観を持ち、同じような志を持った人と非常によく出会います。
そういう人たちは、同じような悩みを抱えていたり、似たような目標を持っていたりするので、めちゃくちゃ刺激になる。
どうしても気分が上がらなかったり、モチベーションが湧かないとき、何度も路上で出会った人が助けになってくれました。
路上に出ていなければ出会えなかったであろう、同志の仲間を得れたこと。
これも路上を始めて本当によかったと思える理由の一つです。
⑤打たれ強くなった
表現者は自分のファンを獲得したいわけだから、当然アンチも作ることになります。
アンチがいないということは、ファンがいないことの裏返し。
でもいきなりアンチがたくさん湧いてきても対応できないですよね。
しかし路上は、アンチへの耐性を作るのにピッタリです。
幸か不幸か、路上にはモロにはっきり物を言う人にたくさん出会えますからね!
「つまんない」
「分からない」
「センスがない」
「絶対売れない」
「辞めたほうがいい」
自分で書いていて空しくなってきた(笑)
僕は、こんな感じのことを何度も言われてます。
でも、大丈夫!
なぜかは分からないけど、本当に潰れてしまいそうなときは、褒め言葉しかきません。
逆に言うと、耐えられるときにギリギリ耐えられるレベルの罵倒がやってきます。
耐性を作るには、まじで路上はうってつけ。
売れたらいつかアンチの罵声と戦うことになります。
その前に、路上という火の中で免疫を作っておきましょう!
⑥差別化になる
最初、ヒトはヒトを名前じゃなくて、”何をしてるか”で覚えますよね。
スギちゃんじゃなく「ワイルドだね〜の人」とか、植村花菜じゃなく「トイレの神様の人」みたいに。
例えがちょっと古いけど。
僕は名前とやっていることをセットで覚えてもらおうと、名前を「路上役者」にしたんですが、それでもよく言われるのは「渋谷と下北によくいる人」です。
でも、それだけでも多少は認知されているということだし、舞台だけやっていたら、その程度の認知もなかったでしょう。
役者とは同じ芝居でも路上でやっていることが違いになるし、路上パフォーマーとは同じ路上でも芝居をやっていることが違いになる。
路上役者亮佑という名前は知らなくても、「路上で芝居してる奴がいるらしい」となんとなく知っているだけで、実際に見かけたとき「アイツ、聞いたことある!」となります。
会ったことない人への最初のアプローチは、とてもハードルが高いです。
でも路上に立つという、少しの差別化が少しの親近感に繋がり、そのハードルを下げてくれるんです。
〜まとめ〜
「売れるまでの道筋が見え始めてる!」という人には、何も言うことはないんですが、もしあなたが以前の僕のように、「ただただ受け身で事務所からの話を待っている」状態だったら、僕は絶対路上を勧めます。
僕は事務所のレッスンやワークショップばかり受けていて、上手くなった実感や売れていくための手応えを全く掴めませんでした。
表現者は表現してなんぼです。
上手くなるために、自信を得るために、芸で稼ぐために、立派な劇場を借りなきゃいけないことなんてないんです。
表現者の条件は、表現していることとそれを見ている人が存在していることです。
そして路上は、その場所と人を最速で集められる場所です。
そこに必要なのは表現したいという気持ちだけで、地位も名誉もお金も要りません。
路上に立つというと、高いハードルに感じるけど、何も持たない無名の人間が表現者になれる。
それが何よりの路上の素晴らしさ。
だからこそ僕は、くすぶってる無名の役者の方に路上を勧めたいと思うのです。
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