俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

僕が実際に役者としてカネを稼ぐためにしていること

 

前回書いたブログ、

『役者がカネを稼ぐためにすべき、たった一つのこと』

に、僕史上2番目のアクセスが集まりました。

 

(ちなみに、栄えある1位はこちらの罵詈雑言ブログ

 

 

そこで今回は、前回の続編として、少し踏み込んだ話をしていきたいと思います。

 

タイトル画像

 

〜目次〜

 

 

【金持ちを見つける努力=路上芝居】

 

前回のブログを一言で要約すると、

「役者として稼ぐために、金持ちを見つける努力をしよう」です。

 

僕が具体的に、役者として稼ぐためにしている努力は、路上でのひとり芝居です。

 

 

【路上で会うお客さんのほうが、舞台プロデューサーよりも金持ち】

 

なぜ路上でのひとり芝居が、金持ちを見つける努力になるのかと言うと、僕にとって、路上で会う人のほとんどが、舞台のプロデューサーよりもお金持ちだからです。

 

舞台をやるには、小劇場でも100万ぐらいは制作費がかかるので、舞台のプロデューサーは、実際には間違いなくお金持ちです。

 

しかし、役者に多額のギャラが支払われるわけではありません。

 

おそらく、小劇場の役者のギャラは、平均4〜5万円ぐらいではないでしょうか。

 

【参考】

『【実録!】舞台役者のギャラってどれくらい?』 - 路上役者亮佑

 

相応かどうかの議論は別として、稽古期間も含めて約1ヶ月、自分の全てを費やした対価が4〜5万円。

 

確実に生活はできないし、やはりその相手を"お金持ち"だとも言えません。

 

だけど、路上であれば、1ヶ月全てを費やせば、少なくとも生活できるぐらいは稼げます。

 

なので、僕にとっては、路上で会う人のほうが、舞台のプロデューサーよりも、お金持ちなのです。

 

 

【1人の大金持ちに気に入られることは現実的じゃないし、好ましくもない】

 

やはり、役者として稼ぐために、金持ちを見つける努力はすべきだと思います。

 

だけど、ローマ教皇に気に入られたミケランジェロのように、1人の大金持ちに気に入られることは、現実的ではありません。

 

ミケランジェロのダヴィデ像

ダヴィデ像(ミケランジェロ

 

そして、現実的じゃないだけでなく、好ましくもありません。

 

例えば、自分を役者として評価してくれる大金持ちに見出され、年間300万円出してくれるとします。

 

生活するには、全く不自由しないし、困ることもないでしょう。

 

しかし、役者としての自由さや生きがいは失います。

 

その大金持ちの顔色ばかり伺うことになるからです。


知らないうちに、やりたい表現ではなく、その金持ちが評価してくれる表現になってしまうでしょう。


やりたいことはできなくなり、つまらなくなる。

だったら、バイトでテキトーに働きながら役者を続けるほうが楽しいし、やりがいもある。

 

金持ちを見つけることも重要ですが、表現者である以上、自由さを失わないこともまた、同じくらいに重要です。

 

 

【大勢の人から、少額ずつ課金してもらえるように】

 

1人から100万円もらうことと、1000人から1000円ずつもらうことは、金額的には同じことです。

 

だけど、難易度は後者のほうが、圧倒的に低い

 

100万をポンッて出せる人は少ないけど、1000円ぐらいなら出せる人はたくさんいるからです。

 

1人から多額の支援をもらうのではなく、大勢から少額ずつを課金してもらう"元気玉方式"のほうが、現実的で、実現の可能性も高いです。 

 

 

そして、大勢からの支援であれば、影響力の大きい一人の顔色を伺ってしまうような、"縛り"ができてしまうこともありません。 

 

先月、路上で久しぶりに15万稼いだのですが、見てもらった人数は421名です。

 

1人から15万もらうのはムリだけど、420人からなら、何とかもらえます。

 

 

【だから僕は、流しをやりたい】

 

話は少し逸れますが、路上の進化系として、僕は芝居版の流しをやりたいと思っています。

 

流しの説明

 

流しができれば、路上よりたくさんの方に、自分の芝居を見てもらえるだろうし、よりお金持ちに会える機会も増えると予想しているからです。


なぜなら、酒やタバコなどの嗜好品を好む人は、そうじゃない人よりも、娯楽にお金を払う抵抗が低いからです。

 

おそらく抵抗が低いからこそ、酒やタバコに課金していると言えます。

 

僕は、酒もあまり飲まないし、タバコも吸わない。

単純に好きじゃないこともあるけど、僕がケチだからという面も確実にあります。

 

だって、酒とかタバコにお金かけるの、もったいないもん。

 

でも、酒とかタバコが好きな人は、価値観が違うので、そういった娯楽に課金することへの抵抗が、僕のようなケチよりも低い。

 

だから、居酒屋で芝居の流しができるようになれば、路上よりも"お金持ち"に会える確率が上がるんじゃないかと、踏んでいます。

 

だから僕は、流しをやってみたいんですよね。

 

 

【おわりに】

 

極端な全振りじゃなくて、バランスが重要ですね。

 

芝居に本気ならば、

「好きだからやっている!カネは全く要らない!」も違うと思うし、

「カネは評価だ!カネがすべてだ!」も違う。

 

路上でやっていながらも、お金の話をすると

「路上でやっているぐらいだから、『芝居大好き!』って感じかと思ったけど、違うんですね」

と、よく言われます。

 

けど、違うんだよ。

 

芝居が好きだからこそ、芝居以外しなくていい方法を必死に探しているんです。

 

芝居しかやりたくないんだったら、ヒモになるかプロになるかしかないでしょ?

 

芝居のことを考えて上手くなろうと思うのが当たり前であるように、

芝居でどうやったら稼いでいけるかを考えるのも、当たり前だと思うんです。

 

両方をしっかり考え、両方を実現していくために、行動していきたいと思います。

 

 

 

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