俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

演劇を広めるヒントは「カラオケ」にある

 

どうも!路上役者亮佑です!

 

僕は、2年前からずっと「演劇のカラオケ化」の形を模索しています。(俳優・河合亮佑の事業計画)

 

それは、演劇を広めるヒントがカラオケにあると思っているからです。

 

タイトル画像

 

〜目次〜

 

 

【歌を「聴くもの」から「楽しむもの」に変えたカラオケ】

 

歌は誰でも気軽に楽しめるエンタメです。

しかしそれは今でこその話で、昔はそうではありませんでした。

 

カラオケができる1970年代以前は、歌い手と聴き手に二極化されていて、歌を楽しめるのは、ギターが弾ける人や楽器ができる人のみ。

 

ところが、その二極化を融合させるキッカケになったのが、カラオケの登場でした。

 

たとえ、メロディーを奏でられなくても、歌詞を覚えていなくても、誰でも気軽に歌を楽しめるようにしたのです。

 

聴き手だって、カラオケに行けば誰でも歌い手になれる。

 

カラオケは、「誰でも気軽に」そして「みんなで一緒に」歌を楽しめるようにした画期的な発明なのです。

 


【カラオケができてから音楽業界の市場が伸びる】

 

カラオケの流行は、音楽業界の繁栄に大きく貢献しました。

 

日本で初めてカラオケボックスが生まれた1985年(赤丸のとこ)以降、音楽業界の市場規模は急激に伸びています。

 

音楽の市場規模を表したグラフ

みずほ銀行コンテンツ産業の展望2014』

 

【「楽しむ」で先を行く音楽界】

 

ちなみに、音楽業界と演劇業界をザックリ比較すると、音楽業界の市場規模は3875億円演劇業界の市場規模は約1484億円と、2倍以上の差がついています。(ぴあ総研『2018年のライブ・エンタテインメント市場』)

 

カラオケが市場規模を大きくした原因だと、一概には言えませんが、歌を身近にしたことは間違いありません。

 

カラオケは「誰でも気軽に歌を楽しめる形」として知られていますが、演劇は「誰でも気軽に楽しめる形」を確立できていません。

 

そして、カラオケで大多数の人が「歌う」という経験をしているのとは対照的に、演劇界はまだ「やる人」と「見る人」に大きく分断されています。

 

音楽のようにたくさんの人が、「楽しむ」ことができるようになれば、演劇はより身近になり、広まっていくのではないでしょうか。

 


【カラオケの原形「流し」】

 

1960年代や70年代、ギターやアコーディオン・オルガンなどを抱えながら酒場でテーブルを回り、お客さんのリクエストに応えて、唄ったり、伴奏をしたりする「流し」が流行していました。

 

ギターが弾けたり、楽器ができなければ、メロディーがないので歌えない。

 

そんな「歌う」ことが一般的ではなかったカラオケがない時代に、歌うために必要なものをまかなっていたのが、流しのミュージシャンだったのです。

 

しかし今では、流しは廃れてしまいました。

 

カラオケができる前に、歌うために必要なものをまかなってきた流しの役割を、カラオケが丸ごと代替したからです。

 

つまり、流しは「カラオケの原形」だったのです。

 


【演劇を「一緒に楽しむ形」を探していく】

 

みんなで一緒に大合唱するように、芝居を「みんなで一緒に楽しむ方法」は、僕自身もまだ模索中です。

 

でも、歌を「主体的に楽しむ原形」である流しをやれば、そのヒントを掴めるかもしれないと思っています。

 

カラオケのように、演劇を手軽に誰でも楽しめる形が確立されたら、間違いなく演劇業界は変わっていく。

 

歌のように芝居が身近になったら、間違いなく変わっていく。

 

お客さんを楽しませる演劇だけじゃなく、お客さんが楽しめる演劇を探していきたい。

 

お客さんに「楽しかったよ」だけではなくて「楽しんじゃったよ」とも、言ってもらえるような演劇を探していきたい。

 

そんな演劇を目指して、行動していきたいと思います。

 

 

 

路上役者亮佑のTwitter路上役者亮佑 | Twitter

 

路上役者亮佑のFacebook路上役者亮佑 | Facebook

 

路上役者亮佑のInstagram路上役者亮佑 | Instagram