どうも!路上役者亮佑です!
僕は普通の路上ライブとは違う、ちょっと特殊な形で路上をやっています。
こんな感じで「一人芝居 1分だけ」と書いた紙を持ちながら、通りすがりの人たちに「1分だけ見ていきませんか!」と、ひたすら声をかけまくるスタイルです。
結果は、簡単に想像つくと思います。
めちゃくちゃ無視されます。
1日で1000人に無視されているんじゃないかという感覚になります。
おそらく僕は日本でトップクラスの”シカトされ回数”を誇るでしょう。
そこまでシカトされるとですね、人々の無視の仕方には「ある程度の型があるな」と、分かってくるんですね。
そこで今回は、無視の仕方にはどのような”型”があるのかについて、代表的なものを6つ選んでみたので、それについて書いていきたいと思います!
〜目次〜
①横目のスンさん
【手法】
横目でこちらを見ておきながら、声をかけた瞬間に「スン」と、そっぽを向く。
【出現頻度】
1日最低100人以上。
まず最初にこちら。これ一番多いですね。
僕は路上に立っていて、こちらを見ている人だけに声をかけます。
変なところで変なことをやっていて、単純に気になるのか、「何やってんだ?」と、見てくれる人は多いです。
でもだからといって、通行人の人からしたら、ガッツリ見るのはためらわれる。
少しでも見ようものなら声をかけられそう。それは面倒だ。しかし気になる。
結果として、横目でチラチラ見てくる人がめちゃくちゃ多い。
しかし僕からしたら、声をかけていかないと見てもらえる可能性は生まれないので、ガンガン話しかけにいきます。
が、彼らのほとんどは僕が声をかけた瞬間、「スン」と一瞬で正面に向き直り、すまし顔に変わります。
これが、いわゆる「横目のスンさん」です。
強者は、グルリと180度首を回転させて、逆側を見ます。
横目のグルリさんです。
ここまでくると「そんなことある?」と、逆に笑います。
ちなみに、横目のグルリさんの出現頻度は、月に1人出会えるかどうか。
かなりのレアキャラです。
②振り返り坊や
【手法】
僕の前を通り過ぎてから、振り返ってみる。
【出現頻度】
1日50人以上。
これも多いですね。
「こちらを見ている人に声をかける」という僕の習性を知ってか知らずか、僕の前を通り過ぎるまではこちらを見ません。
しかし気になる。
「アイツは何をやっているんだ?」と。
なので通り過ぎてから見る。
これが俗に言う、「振り返り坊や」です。
横目のスンさんは時々立ち止まって見てくれますが、振り返り坊やが見てくれることはほぼないので、僕は振り向きざまに笑顔で「こんにちは」と挨拶する程度にとどめています。
③肩越し隠れミノ戦法
【手法】
隣にいる友達、もしくは横にいる他人を隠れミノにし、肩越しからこちらを覗きにくる戦法。
【出現頻度】
1日20人程度。
この戦法は、カップルの女性に多いですね。
やっぱり隣に誰かいると、安心するんでしょうか。
私は隠れて見えていないんじゃないか、的な。
しかし。
見えてますよ!より目立ってますよ!
性格が悪い僕は、その人がコソコソ見ていれば見ているほど声をかけたくなるので、ガッツリいきます。
その反応として、この戦法の人は「スン」ではなく、「ビクッ」が多いですね。
④GBP(=ごっつぁんですびっくりピーポー)
【手法】
僕が他の人に話しかけているとき「ごっつぁんです!」と言わんばかりに、ガッツリ見る手法。
しかし僕が話し終え、その人たちの方を振り向くと、「ヤベッ」とびっくりして、急にすまし顔になる。
【出現頻度】
1日10〜20人程度。
GDP(=国内総生産)的な、新たな経済指標ではありませんよ。
GBP(Gottuandesu Bikkuri People)です。
これは集団で発生することが多いのが特徴です。
僕が必死に呼び込みをしている時よりも、携帯いじったり、別の方向を向いたりして視線を送ってないときの方が、こちらを見てくる人は圧倒的に増えるんですよね。
僕から見て左にいる人に声をかけている時は、右にいる人からの視線が増えます。
左を向いていて声をかけ終え、右を向くと5人ぐらいの人が同時に「ビクッ」となり、急に視線を逸らす光景は、とても人間臭さが表れていて、もはや清々しいです。
⑤欲望従順スタイル
【手法】
僕には目もくれず、投げ銭箱に入っているお金だけをガン見していく手法。
【出現頻度】
1日5人程度。
やっぱり他人の財布って気になりますからね。
「見たら声かけられるかな…」とか、余計なことを考えず、自らの欲望のおもむくままに、気になるカネだけを見る。
嫌いじゃないぜ、そういう奴。
⑥ミステリーストップ
【手法】
僕の目の前で立ち止まり、看板や投げ銭などをガッツリ見ていくが、そのまま何も言わずに立ち去る、最大の謎形態。
【出現頻度】
2週間に1〜2人。
これ、まじで時々いるんですよね。
印象としては、中国人に多い。
「一人芝居」「1分」とか漢字で意味が分かるからかな?(笑)
すげえ見てきて立ち止まるのに、普通に去っていきますからね。
まさにミステリー。
自分の理解を超える人との出会いは、いつだって刺激的ですね。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
タメになったかと言われれば、全くならなかったでしょう(笑)
でも人生何がタメになるかなんか分からないし、全てをタメになるかどうかで判断してもつまらないですからね!
無視されることは、やはりいい気分になることではありません。
2年路上芝居を続けてきても、無視に慣れはこないです。
でもこの『無視のされ方6選』は、僕にしか書けないし、無視という嫌なことでもブログに書くことで誰かが楽しんでくれたら、それはエンタメになります。
僕はエンターテイナーとして、人生の良いことだけでなく、悪いこともエンタメにしていきたい。
そんな思いで書きました。
エンタメの観点から言えば、中途半端な悪いことよりも、人生最大級の悪いことの方がネタとして優れています。
路上の大きな魅力の一つは、普通に生活していたのでは会えない人にたくさん出会えることです。
僕はこれからも、人生をエンタメ化するために、人生最大級の嫌なこと、嫌な無視のされ方を貪欲に求めながら生きていきたいと思います!
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