俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

お客さんがあなたの舞台に来なくなる3つの理由

 

どうも、こんにちは!路上役者亮佑です!

 

事業計画にも書きましたが、

1月にやった舞台で、僕の集客数が初めて100名を超えました

 

小劇場で、100を超える集客力を持っている役者は、ほとんどいません。

 

何が言いたいかというと、僕、かなり調子に乗っています。

 

そんな調子に乗っている路上役者が、今後のための分析と、

このままだと次の舞台で集客数がガクッと落ちそうだという自戒を込めて、

舞台にお客さんが来なくなってしまう理由を書いてみました。

 

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〜目次〜

 

 

理由①「未来を感じなくなったら来ない」

 

例えば、初舞台は客席がパイプイスの小劇場だった。

二度目の舞台は、客席が映画館のようなイスの小劇場だった。

三度目の舞台は、有名な大きな劇場での公演だった。

そして四度目の舞台は、誰もが知る有名俳優と共演した…

 

のように、明らかに目に見える成長を遂げていたら、お客さんは

「毎回成長していて凄いね!次も行く!応援してるよ!」と、なりやすいでしょう。

 

でも現実は、そんなトントン拍子にいくわけがない。 

 

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ずっと同じような小劇場でやっていて、成長を感じられないと、お客さんも

「コイツ、ずっと同じようなこと続けてどうするわけ?」

と、思い始めてきます。

 

「頑張ってるみたいだけど、いまいちコイツの活動に未来を感じない…」

と思われてしまったら、応援する気も起きづらい。

 

応援していたとしても、その役者の活動に未来を感じなくなったら、お客さんは舞台に足を運ばなくなります。

 

 

理由②「ただの人数合わせだと思ったら来ない」

 

舞台役者にとって、集客は命です。

 

集客によって、次の舞台につながるか否かも決まるし、

ギャラの額にも関わってきます。

 

だから舞台役者たちは、友達や過去の共演者に向けて、

必死に告知メールを送ったり、

「今度の舞台来てよ。お前の次の舞台も行くからさ」

と、集客のギブアンドテイクをしたりするのです。

 

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正直な気持ちを吐露してしまえば、

どうしても集客力が弱い駆け出しの頃の本音は、

 

「もう、誰でもいいから来て」

 

です。

 

しかし、当然ですが、それがお客さんに伝わると来なくなります。

 

披露宴に呼ばれたとしても、

「これって俺、人数合わせじゃね?」と、感じてしまったら、

その人と今後も積極的に関わっていこうとは、決して思わないですよね。

 

それと同じで、

「来てくれれば誰でもいいのかよ」と思われたら、お客さんは来なくなります。

 

 

理由③「ありきたりな誘い文句『面白いから見に来て』だと来ない」

 

もう正直、舞台の告知文なんてものは、

半分以上はテンプレートにならざるをえないところがあります。

 

⑴「お久しぶりです!舞台やります!」などの挨拶

⑵「絶対面白いので、見に来てください!」的な一言

⑶日時や場所などの詳細

 

の、三部構成です。

おそらく、世に出回る95%の舞台の告知文はこの構成です。

 

残りの5%は、

「よかったら来なよ^^」の正真正銘の一言だけの、

もはや潔いほどに人数合わせを匂わせる告知メールです。

 

 

話を戻しまして、「面白いから見に来てください!」などの、ありきたりな誘い文句の何がいけないか、ですね。

 

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この三部構成のテンプレート化された告知文において、

工夫できる箇所なんて、確実に⑵の部分しかありません。

 

にも関わらず、その部分を工夫する努力を怠ってしまっていることです。

 

その告知メールを読んだお客さんは、ほぼ確実に勘づきます。

 

「これ、コピペやな」

 

と。

 

 

お客さんにとって、貴重な休みの貴重な時間を割いて、わざわざ劇場に足を運び、

安くないお金を払って、芝居を観に行くことは決して軽いことではありません。

 

観劇に行くという行為は、決して軽いことではないのに、

ものすごいコピペ臭がする告知文が送られてきたら…

 

「コイツ、軽いな」と、思いますよね。

 

そんな人のために、応援しよう、観劇に行こうという気にはなりません。

 

だから、ありきたりな誘い文句だと、お客さんは来なくなります。

 


最後に〜「面白さ」を無視した理由〜

 

舞台にお客さんが来なくなってしまう理由を3つ挙げましたが、

僕は一つ、とても重要な要素を無視しました。

 

それは「面白さ」です。

 

「コイツが出る舞台、面白くないな」

と思われてしまったら、お客さんは来てくれなくなります。

 

間違いなく、足が遠のく理由になります。

 

だからこそ、舞台役者は血まなこで台本を読み、稽古に臨み、

舞台に来てくれたお客さんに少しでも満足してもらおうと必死になります。

 

 

しかし、「お客さんに来てもらうこと」において、見逃せない事実は、

その努力は舞台役者であれば誰でもやっているということです。

 

当たり前なのです。

 

だって、舞台役者なんだから。

舞台を少しでも面白くするための努力なんて、やって当たり前です。

 

そして、当たり前のことだから、誰一人として欠かさずやっています。

 

 

僕は人生で、10回以上舞台に立ってきました。

そしてその経験上、断言できることがあります。

 

「舞台を面白くするための努力を怠っている舞台役者は、一人もいない」

 

そして、僕自身も

「出演したすべての舞台において、面白くするための努力を怠ったものは一つもない」

と、断言できます。

 

今回の「お客さんが来なくなる3つの理由」の中で

「面白くない」を入れずに無視したのは、

「面白くない」の理由で来なくなってしまったお客さんは、無視すべきだと思うからです。

 

なぜなら、「面白くない」と思われないための努力は100%したからです。

僕だってそうだし、これを読んでいる舞台役者のあなただってそうでしょう。

 

つまり、”面白くすること”に関しては、

「その時にやるべきことは全てやった」ので、

「その時にはどうしようもなかった」

 

そして、”面白くすること”に関しては、

「これからもやるべきことは全てやる」ので、

「これからもどうしようもない」と、思うからです。

 

みんなやっていることをさらに頑張ったって、差別化にはなりません。

みんなやっていないことをやるからこそ、差別化になるんです。

 

だから、みんな舞台役者なら誰しもやっている”面白くする努力”ではなく、

他の部分に焦点を当てるべきなのです。

 

面白くする努力「+アルファ」が必要なのです。

 

そしてその「+アルファ」になれる部分を、今回は挙げました。

 

これを読んでいる舞台役者のあなた。

あなたはめっちゃ努力していますよ。

 

僕、知ってます。

直接の面識なんかなくても。

 

あなたが舞台役者であるならば、僕が今まで出会ってきた役者と同じく、

舞台を少しでも面白くするために、全てを捧げていることを。

 

せっかくだったら、その完成形を、

あなたが全てを捧げたその舞台を、一人でも多くの人に見て欲しいじゃないですか。

 

そしてそのためのヒントは、

”面白くする努力”以外のところにあると、僕は思うんです。

 

稽古するのも、めっちゃ大変。

稽古の合間に台本読むのも、めっちゃ大変。

そして、その合間にバイトするのも、告知メール送るのも、めっちゃ大変。

 

だけど、あと少しのプラスアルファの努力で、

その努力が報われるなら、絶対やったほうがいい。

 

芝居に対する努力は全てしているのに、

芝居以外のことでお客さんが来なくなってしまうなんて寂しいじゃないですか。

 

あんなに頑張ってるのに。

 

だから、せっかくだから、芝居の努力だけじゃなく、

集客の努力も、もう少しだけする。

 

楽しんでもらうための努力だけではなく、

見てもらうための努力も、怠らないようにする。

 

僕たちの「面白い」舞台を、一人でも多くの人に見届けてもらうために。

 

意識していきたいですね。

 

 

 

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