どうも、こんにちは!
100人集客して、調子に乗っている路上役者亮佑です!
前回のブログで、こんな記事を書きました。
『お客さんがあなたの舞台に来なくなる3つの理由』-路上役者亮佑-
その3つの理由とは、
①役者としての活動に未来を感じてもらえなくなること
②ただの人数合わせだと感じさせてしまうこと
③誘い文句がありきたりなこと
でした。
今回は、この3つの理由を受けて、
100人集客した僕が、お客さんに「舞台に行きたい!」と思ってもらうために、どんなことをしているのか?について書いていこうと思います!
〜目次〜
①自分の未来=目標を見せる
お客さんは、あなたの役者としての活動に未来を感じなくなったら、舞台に来てくれません。
だったら、”未来”を見せればいい。
そして、同時に”今”も見せる。
では具体的に、未来とは何か?
僕は「目標」だと思います。
自分が”未来に”役者として、どうなりたいのか、どこを目指しているのか。
そして、そのために”今”何をしているのか。
僕の場合は、「舞台だけでメシを食っていく」「そのための月間集客数150」という目標(=未来)を提示して、
「月間集客数103」「増やすために路上で芝居をする」という現在地(=今)を示しています。
「小劇場→大劇場→有名俳優と共演」のようにトントン拍子で成長することができれば、
応援するお客さん側としても、「次も行くよ!応援してる!」となりやすいですが、
そんなことは夢物語で、無理です。
ですがそれは必ずしも、少しも成長していないというわけではないですよね。
自分がどこに向かっているのかという”未来”を提示し、
そのために何を頑張っているのかという”今”も提示する。
目的地と現在地、そして方向性を示せば、
応援する側の人も応援しやすいですよね。
24時間マラソンも、なんで走ってるのかはよく分からないけど、
「100キロ走る」という目的地を提示して、
ライブ中継で現在地を周知すれば、あれだけの人が応援してくれる。
努力や成長の軌跡をしっかりと見せれば、
お客さんは自分の活動に未来を感じてくれる。
そして、それは応援のしやすさに繋がり、
お客さんの舞台に運ぶ足を軽くしてくれるはずです。
②「役者として活動できていることへの感謝」を伝える
お客さんが、ただの人数合わせだと感じてしまうと舞台に来ないなら、
ただの人数合わせじゃないと、ちゃんと伝えましょう。
それしか出来ることはありません。
役者にとって集客が命であるなら、
お客さんは役者にとっての命綱です。
お客さんがいなくなったら、役者としてのあなたは死にます。
あなたがいま役者でいられているのは、
間違いなく、お客さんのお陰なのです。
よく有名な俳優も、
「いまの自分があるのは、応援して下さっている皆さんのおかげ」
と言っています。
常套文句すぎて、「あぁ、またそれね」とマヒしそうですが、
これは言い過ぎでもなんでもなく、紛れもない事実です。
役者は、自分のお客さんがいなければ、
役者として活動し続けることはできないんです。
そのことを、お客さんにしっかりと伝えましょう。
役者をやっていると、ふとした時に、
「あぁ、自分がいま役者でいられているのは、本当に周りの人のおかげだなぁ」
と思う瞬間、けっこうあると思うんですよね。
舞台の公演中なんかは特にだと思います。
そのときに、あなたの顔がちゃんと浮かんでますよ、と伝えましょう。
もちろん、舞台の告知のときに伝えるのもありですが、
舞台のときしか連絡しないというのは、なるべく避けたいですね。
僕は、年末に今年もお世話になりましたという連絡をするときや、
年一回ほど書く『俳優への事業計画』を応援して下さってる方に送るときに、
その気持ちを伝えています。
あなたはただの人数合わせなんかじゃない、
僕は本気であなたのおかげで役者でいられていると思っています、という気持ちを、そして感謝をしっかり伝えましょう。
「いまの自分があるのは、応援してくれているあなたのおかげ」という言葉は、
聞き慣れた言葉ですが、直接言われた経験がある人は少ないはずです。
それを自分の言葉でしっかり伝えれば、
あなたの言葉は、お客さんの心を動かし、
あなたの気持ちは、必ずお客さんに届くはずです。
③「なぜあなたに観に来て欲しいのか?」を伝える
ありきたりな理由だったら来ない。
だったら、なぜあなたに観に来て欲しいのか、お客さんにちゃんと伝えましょう。
もしその人が毎回来てくれている人だったら、今回の舞台は今までと比べてどんな見所があるのか、
前回来てもらってからの間隔が空いている人だったら、そのときと比べて自分はどんな成長を遂げたのか、
など、100人に告知メールを送るんだったら100通りとまでは言いませんが、
なるべく個人に合わせた告知メールを送りましょう。
僕の場合は、路上で出会った人が多いので、その場合は
路上で出会ったからこそ、もし舞台に来てくれたら満足してもらえる可能性が高い理由などを熱弁しています。
役者にとって、わざわざ舞台に足を運んでくれる人は、みんな特別ですからね。
そして役者は、「心を動かす」職業です。
ですが、心を動かすのは、役者だからといって舞台上だけじゃなくてもいいんです。
お客さんに「あなたは僕にとって、こんな風に特別なので、あなたに舞台を観て欲しいんです!」と伝えることはきっと、お客さんの心を動かす手助けになるはずです。
【まとめ;役者はもっと「頑張ってるアピール」をするべき】
僕が舞台に来てもらうために意識してきたことを3つ挙げてきましたが、
一番重要なのは、①の「未来を見せること」だと思っています。
これは平たく言うと、
「もっと”頑張ってるアピール”をするべき」ということです。
僕、野球が好きなんです。
当たり前なんですけど、野球ファンになったのって野球を見たからなんですよね。
秋ぐらいに。
もし、全国のプロ野球ファンに
「あなたはいつプロ野球ファンになりましたか?」
ってアンケートを取ったら、おそらく9割以上が「夏or秋」と答えます。
それは、夏から秋はプロ野球のシーズン期間中で、
ほぼ毎日のようにプロ野球の試合があるからです。
プロ野球の試合がない時期に、
プロ野球のファンになる人ってほとんどいないですよね。
プロ野球に触れる機会がないのだから。
同じように、あなたのファンの方がファンになった瞬間って、
その人が何かしらの理由で、あなたに触れたときだと思います。
家で寝そべりながらツイッターやってたら、
「ファンになりました!」ってリプが急に来た、みたいなことはほぼないと思うんですよね。
コーヒーのファンになるには、コーヒーに触れる機会がないとなれないし、
トイストーリーのファンになるには、トイストーリーに触れる機会がないとなれないじゃないですか。
僕、「フロランタン」というケーキ屋さんがすごく好きなんですけど、
「フロランタン」が好きな人は「コージーコーナー」が好きな人に比べると、
とても少ないと思います。
それは、「コージーコーナー」は日本中にあるけど、
「フロランタン」は僕の実家の近くにしかないからです。
「フロランタン」は「コージーコーナー」より不味いというわけじゃなく、
単純に”触れる機会の数”で、負けている。
そこに、ファンの数=商品の質、の式が成り立たないことは明らかです。
あなたのファンになるには、まずあなたに触れる機会がないとなれない。
だから、その機会を増やしたほうが、ファンが増える確率は単純に上がる。
『宇宙兄弟』を手掛けた編集者の、佐渡島庸平さんが著書『ぼくらの仮説が世界をつくる』で、こんなことを言っています。
「『宇宙兄弟』の単行本は4ヶ月に1回しか発行されません。つまり、4ヶ月に1回しか『宇宙兄弟』に触れてくれない。どれだけ自分の人生に最高のアドバイスをしてくれる大切な人であっても、4ヶ月に1回しか会わない人だと重要度は低くなってしまいます。」
そして同時に、『宇宙兄弟』を大切に思ってもらうためには、毎日触れてもらうことが重要だ、ということも言ってます。
舞台は、とにかく準備期間が長い。
短くても、3週間は稽古期間がある。
稽古で収入は発生しないので、貧乏にもなる。
なので舞台は、頻繁にできるものではありません。
お客さんを増やしたいなら、数ヶ月に1回しかできない舞台って、めちゃくちゃ不利なんですよね。
自分に触れてもらえる機会が、数ヶ月に1回しか作れないから。
その1回で、どんなに強いインパクトを残そうと、
よほど強いものでない限り、数ヶ月も経てばさすがに薄れます。
だからこそ、舞台に立っていない期間に自分に触れてもらう、自分のことを思い出してもらうことがとても重要なのです。
舞台に立っていない”今”あなたは何を頑張っているのか、
アピールしましょう。
どれだけお客さんのことを大切に思っているのか、
伝えましょう。
どれだけ感謝しているのか、どれだけ特別に思っているのか、
伝えましょう。
もっともっと、自分のことをアピールして、
もっともっと、自分に触れてもらいましょう。
一日一秒でもいいから、自分のことを思い出してもらいましょう。
SNSが発達し、誰でも発信者になれる社会になった今、
陰の努力なんかに美学を感じていたら、一生気づいてもらえません。
埋もれていくだけです。
ドンドン前に出て、ガンガン発信しましょう。
貪欲に「頑張ってるアピール」していきましょう。
「頑張ってるアピール」は、聞こえはよくないですが、
卑怯なことではないですよね。
だって、あなたは、頑張ってるんだから。
そして、正当な評価を頂きましょう。
その正当な評価はきっと、
あなたの舞台を観たいという人が増える手助けになるはずだから。
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