俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

僕が小劇場が好きな5つの理由

 

どうも!路上役者亮佑です!


昨日、下北沢で「今日初めて生の舞台を見た!めっちゃよかった!」という方に、2組も出会えました。

 

僕はその喜びに全く関与していないのですが、

同じ舞台人として、舞台ってイイネと言ってもらえるのは、やっぱり嬉しいです。

 

そんな方に「やっぱり舞台っていいですか?」と聞かれ、熱弁を奮ったので、

今日は舞台に立つ側から「小劇場の良さはなんなのか?」について、熱弁を奮いたいと思います!

 

f:id:rojoyakusha:20190616161601p:plain

 

〜目次〜

 


【①生の反応が聞こえる】

 

ありきたりだけど、やっぱり最初はこれです。

 

映像であれば、演じてから見てもらい、反応をもらえるまでに時間のズレが生じますが、舞台だとダイレクトに、すぐに反応がもらえます。

 

やはり、楽しんでもらうために芝居をしているので、すぐに反応がもらえるのは、演じがいがあります。

 


【②感想に嘘はあるが、反応に嘘はない】

 

僕はジャンルでいうとコメディが最も好きなのですが、

それには大きな理由が一つあります。

 

笑い声が聞こえるからです。

 

小劇場は、友達や知り合いがお客さんとして来てくれることがよくあります。

 

終演後に挨拶したとき、だいたいの人は「面白かったよ」と言ってくれる。

 

しかし僕はひねくれているので、その感想のどこまでが本音で、どこまでが建前なのかと、疑問に思ってしまいます。

 

「正直好みじゃなかったけど、言いづらいから褒めとこう」的な気持ちで、感想を伝える人もきっといるはずです。

 

だけどコメディの場合は、演じていて笑い声という反応が聞こえます。

 

お客さんは上演後に「面白かった」と、気を遣って言う可能性はありますが、

上演中に「ここは笑いを取ろうしてる場面だ!」と、気を遣って笑うことはない。

 

感想には、ウソが混ざる場合もありますが、

反応には、ウソが混ざることはありません。

 

その反応が、間近で感じられることは、やっぱり気持ち良いですね!

 


【③クセになる一体感と高揚感】

 

僕は劇団に所属していないので、

全く知らなかった人と一緒に舞台に立つことが多いです。

 

出身も芸歴も、所属も価値観もバラバラな人たちと、

「はじめまして」と言ってから3週間くらい稽古して、1週間くらい本番をやります。

 

ただ、そんな何もかもがバラバラな人たちと、

「この舞台を少しでも良いものにして、お客さんに喜んで欲しい」という気持ちだけは、全く同じ強さで共有しています。

 

そして、本番前の独特の緊張感や「本当にお客さんに楽しんでもらえるだろうか?」という不安感も、全く同じレベルで共有する。

 

バラバラだった人たちが、全く同じ目標に向かって、全く同じレベルで努力する。

 

そのときの一体感、やり遂げた後の高揚感というのは、かなりの中毒性があります。

 

僕は、タバコは半年で飽きましたが、舞台は5年続いています。

 

舞台は儲からないので、舞台役者はみんな貧乏なんですが、

そんな貧乏たちが貧乏に拍車をかけるようなことを、嬉々として続けている。

 

狂っているとしか思えませんね。

 

でも、そんな魅力が舞台にはあるのです。

 


【④とにかく距離が近い】

 

お客さんとの距離が近い。

これも小劇場の大きな魅力の一つですね。

 

最前列のお客さんとは、握手ができるくらい距離が近いです。

 

そんな至近距離に、すげえこっちを見てくるお客さんがたくさんいるので、

正直、やりづらさもあるし、慣れるまでかなり時間がかかりました。

 

僕は今でも、観客として小劇場に行くたびに、

「こんだけのお客さんが、こんだけの距離で見てるのに、演技に集中できるなんて凄いなぁ」

と、思ってしまいます。

 

役者は間近でお客さんの反応を受け取れるし、

お客さんは間近で役者の演技を見られる。

 

距離感の近さは、やる側にも見る側にもやっぱり魅力的だなと思います。

 


【⑤お客さんに元気をもらえる】

 

これも、距離感が近いことの恩恵なのですが、

見てくれたお客さんが「面白かった」と笑顔で言ってくれる瞬間は、役者にとって最も幸せな瞬間です。

 

よくエンタメは「ヒトに元気を与える仕事」と言いますが、

僕はエンタメをやっている人間ほど、元気を「もらっている」と思います。

 

見てくれた人の「元気が出た」という言葉ほど、元気が出るものはこの世にありません。

 

舞台を見て「100の元気が出た!」と言ってくれるお客さんが10人いたら、

僕らは1000の元気をもらえます。

 

与えることができた元気は、すぐに返ってくる。

 

「役者をやっていてよかった」と思えるこの瞬間を味わえることも、距離感が近い小劇場ならではの良さです。

 

 

【おわりに】

 

冒頭でも言った「今日初めて生の舞台を見て、めっちゃよかった!」と言っていた人が、こんなことも言っていました。

 

「最初は『4200円?!映画の倍以上すんじゃん、たけえ』って思ったけど、4200円以上の価値は全然あったから、一度見たらハマりだす"潜在顧客"はたくさんいると思う」

 

小劇場は、たしかにフラッと入れるほど敷居は低くないし、

低くても3500円という値段は、決して安くないし、

さらに、せっかく見た舞台でハズレを引いてしまうリスクもある。

 

でも僕は、そのリスクに見合うリターンも十分にあると思っているし、

芝居をキッカケにした出会いでお客さんを集めることによって、そのリスクは低くできるとも思っています。

 

僕が好きな小劇場をさらに広めて、

"潜在顧客"をドンドン顕在化していきたいと思います!

 

 

【ネットで手軽に無料でも演劇が見られるサイト「観劇三昧」】

演劇動画配信サービス「観劇三昧」

 

 

路上役者亮佑のTwitter路上役者亮佑 | Twitter

 

路上役者亮佑のFacebook路上役者亮佑 | Facebook

 

路上役者亮佑のInstagram路上役者亮佑 | Instagram