どうも!路上役者亮佑です!
昨日、下北沢で「今日初めて生の舞台を見た!めっちゃよかった!」という方に、2組も出会えました。
僕はその喜びに全く関与していないのですが、
同じ舞台人として、舞台ってイイネと言ってもらえるのは、やっぱり嬉しいです。
そんな方に「やっぱり舞台っていいですか?」と聞かれ、熱弁を奮ったので、
今日は舞台に立つ側から「小劇場の良さはなんなのか?」について、熱弁を奮いたいと思います!
〜目次〜
【①生の反応が聞こえる】
ありきたりだけど、やっぱり最初はこれです。
映像であれば、演じてから見てもらい、反応をもらえるまでに時間のズレが生じますが、舞台だとダイレクトに、すぐに反応がもらえます。
やはり、楽しんでもらうために芝居をしているので、すぐに反応がもらえるのは、演じがいがあります。
【②感想に嘘はあるが、反応に嘘はない】
僕はジャンルでいうとコメディが最も好きなのですが、
それには大きな理由が一つあります。
笑い声が聞こえるからです。
小劇場は、友達や知り合いがお客さんとして来てくれることがよくあります。
終演後に挨拶したとき、だいたいの人は「面白かったよ」と言ってくれる。
しかし僕はひねくれているので、その感想のどこまでが本音で、どこまでが建前なのかと、疑問に思ってしまいます。
「正直好みじゃなかったけど、言いづらいから褒めとこう」的な気持ちで、感想を伝える人もきっといるはずです。
だけどコメディの場合は、演じていて笑い声という反応が聞こえます。
お客さんは上演後に「面白かった」と、気を遣って言う可能性はありますが、
上演中に「ここは笑いを取ろうしてる場面だ!」と、気を遣って笑うことはない。
感想には、ウソが混ざる場合もありますが、
反応には、ウソが混ざることはありません。
その反応が、間近で感じられることは、やっぱり気持ち良いですね!
【③クセになる一体感と高揚感】
僕は劇団に所属していないので、
全く知らなかった人と一緒に舞台に立つことが多いです。
出身も芸歴も、所属も価値観もバラバラな人たちと、
「はじめまして」と言ってから3週間くらい稽古して、1週間くらい本番をやります。
ただ、そんな何もかもがバラバラな人たちと、
「この舞台を少しでも良いものにして、お客さんに喜んで欲しい」という気持ちだけは、全く同じ強さで共有しています。
そして、本番前の独特の緊張感や「本当にお客さんに楽しんでもらえるだろうか?」という不安感も、全く同じレベルで共有する。
バラバラだった人たちが、全く同じ目標に向かって、全く同じレベルで努力する。
そのときの一体感、やり遂げた後の高揚感というのは、かなりの中毒性があります。
僕は、タバコは半年で飽きましたが、舞台は5年続いています。
舞台は儲からないので、舞台役者はみんな貧乏なんですが、
そんな貧乏たちが貧乏に拍車をかけるようなことを、嬉々として続けている。
狂っているとしか思えませんね。
でも、そんな魅力が舞台にはあるのです。
【④とにかく距離が近い】
お客さんとの距離が近い。
これも小劇場の大きな魅力の一つですね。
最前列のお客さんとは、握手ができるくらい距離が近いです。
そんな至近距離に、すげえこっちを見てくるお客さんがたくさんいるので、
正直、やりづらさもあるし、慣れるまでかなり時間がかかりました。
僕は今でも、観客として小劇場に行くたびに、
「こんだけのお客さんが、こんだけの距離で見てるのに、演技に集中できるなんて凄いなぁ」
と、思ってしまいます。
役者は間近でお客さんの反応を受け取れるし、
お客さんは間近で役者の演技を見られる。
距離感の近さは、やる側にも見る側にもやっぱり魅力的だなと思います。
【⑤お客さんに元気をもらえる】
これも、距離感が近いことの恩恵なのですが、
見てくれたお客さんが「面白かった」と笑顔で言ってくれる瞬間は、役者にとって最も幸せな瞬間です。
よくエンタメは「ヒトに元気を与える仕事」と言いますが、
僕はエンタメをやっている人間ほど、元気を「もらっている」と思います。
見てくれた人の「元気が出た」という言葉ほど、元気が出るものはこの世にありません。
舞台を見て「100の元気が出た!」と言ってくれるお客さんが10人いたら、
僕らは1000の元気をもらえます。
与えることができた元気は、すぐに返ってくる。
「役者をやっていてよかった」と思えるこの瞬間を味わえることも、距離感が近い小劇場ならではの良さです。
【おわりに】
冒頭でも言った「今日初めて生の舞台を見て、めっちゃよかった!」と言っていた人が、こんなことも言っていました。
「最初は『4200円?!映画の倍以上すんじゃん、たけえ』って思ったけど、4200円以上の価値は全然あったから、一度見たらハマりだす"潜在顧客"はたくさんいると思う」
小劇場は、たしかにフラッと入れるほど敷居は低くないし、
低くても3500円という値段は、決して安くないし、
さらに、せっかく見た舞台でハズレを引いてしまうリスクもある。
でも僕は、そのリスクに見合うリターンも十分にあると思っているし、
芝居をキッカケにした出会いでお客さんを集めることによって、そのリスクは低くできるとも思っています。
僕が好きな小劇場をさらに広めて、
"潜在顧客"をドンドン顕在化していきたいと思います!
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