俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

弱さを見せるという強さ

どうも!路上役者亮佑です!

 

弱さを見せることって、最高にクールなことだと思うんですよね。

 

それは、自分の弱さをさらけ出している姿こそがヒトを引き込み、魅了すると思うからです。

 

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先日、こんな出会いがありました。

 

路上芝居をしている僕の元に一人の男性が。

彼は深刻な表情をして、「悩み相談とかしてませんか?」と声を掛けてきました。

 

僕は悩み相談なんかしていないので、気が向かないときは断るんですが、彼があまりに思い悩んだ様子だったので、受け入れました。

 

すると彼は目に涙を浮かべながら、自分が長い間引きこもりだったこと、最近ようやく外に出て人と関われるようになったこと、今日は飲み会に参加したが、そこで意中の女性とうまくコミュニケーションが取れなかったことなどを、僕に話しました。

 

引きこもりだったことや、うまくコミュニケーションが取れないことって、いわゆるコンプレックスですよね。

自分の弱い部分。

弱い部分って、大体の人は話したがるのではなく、隠したがるものだと思います。

 

でもその男性は、初対面の僕に、自分のコンプレックスを自ら包み隠さず打ち明けた。

 

これは凄いことだと思うんです。

 

もちろん、何も知らない僕だからこそ、普段は隠している部分をさらけ出すことができたという面はあると思います。

 

それが理由かもしれませんが、僕の元には、他にも落ち込んでいて弱っている人が、よく相談に来ます。

 

でもそのような、落ち込んでいて、自分の隠したい部分を、自らさらけ出してくる人は、みんな例外なく魅力的なんですよね。

強く引き込まれる出会いばかりだった。

 

自分の良い部分ではなく、悪い部分しか話していないのに、です。

 

僕は自分の悪い部分や弱い部分を、あまり人に見られたくありません。

 

やっぱり身近な人にほど、自分のカッコいい部分を見て欲しいし、知って欲しい。

自分の弱い部分、カッコ悪い部分は見せたくない。

 

しかし、僕の元に自ら進んでカッコ悪い部分をさらけ出してくる人々に出会い、その考えが変わっていきました。

 

考えてみれば、自慢をしている人の話は、たとえ真剣でも流し聞きしてしまうことはありますが、真剣に悩みを相談されたら、こちらも真剣に耳を傾けてしまいませんか?

 

相手が友達であれ、僕のように知らない人であれ、真剣に、涙を流さんばかりの表情で「いまこういうことで悩んでいて…」と打ち明ける人の話を、流して聞いてしまうことはほとんどないと思います。

 

ヒトは成し遂げた嬉しさより、成し遂げられなかった悔しさを話す姿に、より強く引き込まれるのかもしれないと、思うようになりました。

 

それから僕は、SNSでなるべく自分のカッコ悪い部分も書くようにしました。

自慢や達成と後悔や不安。

両方とも同じぐらいのいいね!が付きますが、コメントが多いのは、明らかに後者です。

 

不安な時や落ち込んでいる時に、その気持ちを素直に書くと、「気にする必要ない!」や「頑張って!」など、おそらく普段から思っているけど、伝えてはいないことを伝えるキッカケになると思うんです。

 

「今日はこんなことができたぜ!」という自慢の場合はいいね!ぐらいで聞き流している。

だけど、「こんなことが出来ない…」という不安だと、そこから一歩踏み出して気持ちを伝えたくなる、声を掛けたくなる。

 

弱さを見せると、ヒトは歩み寄ってきてくれるんですよね。

 

これは先ほども言った、ヒトは成し遂げた嬉しさより、成し遂げられなかった悔しさを話す姿に、より強く引き込まれる、ということの裏付けなんじゃないかと思います。

 

間違いなく言えることは、ヒトが自分の弱さをさらけ出すことは決して醜いことではありません。

カミングアウトには、常に勇気と覚悟が必要です。

弱さを見せることは、強さの裏付けなのです。

 

僕は、弱さを見せる強さを忘れずに、これからも生きていきたいなと思います。

 

 

 

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