どうも皆さん、こんにちは！
昨日も、渋谷に着いてから路上を始めるまでに３０分掛かりました、路上役者亮佑です。
僕はいつも路上芝居を一人でやっているのですが、
やはり、路上に一人で立つというのは勇気が要ることです。
もしかしたら、このブログを読んでくれている人の中にも、
路上ライブ、路上芝居、路上マジックなど、
「自分も路上で何かやってみたい！」と、考えている人がいるかもしれません。
そこで今回は、
いま路上での一人芝居で生計を立てている僕が、
どのようにして路上の恐怖を乗り越えていったのかを
書いていきたいと思います！
〜目次〜
【初期ビビリ期（初路上〜３ヶ月）の乗り越え方】
まず、最も重要になるのが、”初めてをどう乗り越えるか”です。
僕自身も、やはりここで一番苦労したかもしれません。
結論から言うと、僕は友達についてきてもらうことによって、
初めてを乗り越えます。
僕は一人では乗り越えられなかったのです。
いまから遡ること、２年。
僕は初めて、路上で一人芝居を披露しようと
新宿駅に向かいます。
セリフも覚えたし、頭の中で予行演習は何度も繰り返していたので、
準備は完璧です。
目的地に到着し、さぁあとはやるだけ。
しかしここで急激に恐怖が湧いてきます。
芝居どころか、自分のことを知ってもらおうと用意していた、
名前を書いたボードや画用紙さえも、恥ずかしさと恐怖で出せないのです。
いつもだったら、どんなに大勢の人がいようと、
「自分以外の通行人」とひとくくりにし、全く気に留めていないのに、
路上を始めようとすると、一人一人の人間として見えてくるのです。
路上をやったことがなくても、街頭での募金活動やビラ配りなどの経験がある方は少し感覚が分かるかもしれませんが、とにかく怖いんです。
路上を始めようとして、何か周りと違う行動をしたら、この無数の人の目が自分に向く。
そう考えると無性に怖くなり、
この日、結局僕は４時間突っ立っているだけで、何も出来ずに帰ります。
次の日、「今日こそは」と同じ場所に向かいましたが、
やはり出来ませんでした。
ここで、天使の登場です。
怖くて路上芝居が出来なかった最初の日、
「じゃあついて行ってあげようか？」と、声をかけてくれた友達がいました。
僕はその時悩んだ末に、結局いずれは一人でやらなきゃいけなくなるから、という理由で断っていました。
しかし２日目に出来なかったことで、「一人じゃ無理」ということを悟り、
この友達に「やっぱりついて来て下さい」とお願いします。
またもや出来ませんでした。
僕は本当に泣きながら帰りました（笑）
そして涙を拭き、その友達に「次はきっと出来るよ」と優しい言葉で励ましてもらいながら一緒に食べたハンバーガー屋の店員の態度がめちゃめちゃ悪かったことは、おそらく一生忘れません…
次の日、またその友達についてきてもらった僕は、
ようやく初めての路上芝居を終えるのです。
初挑戦から、４回目での偉業達成でした。
（↓初路上後の疲れ切った表情…色々な感情が伝わってくる）
この路上始めたての初期の頃は、週に一回ペースで路上をやっていました。
僕はほとんど毎回のように友達に来てもらっていました。
子どもが始めに補助輪付きで自転車を練習するように、僕は友達の補助を受けながら、
初期ビビリ期を乗り越えたのです。
ちなみに現在、この友達は僕の大切な人生のパートナーです。
【倦怠ビビリ期（６ヶ月〜１年）の乗り越え方】
半年ほど経つと、さすがに一人で路上に立つことにも慣れていき…
というわけにはいきません。
この頃になると、別の問題が浮上してきます。
それは、成果を求め始めることです。
最初は”やること”が目標だった。
でもずっとそれだけでいいはずがありません。
もちろん悪いことではないのですが、
もっと見てくれる人を楽しませたい、笑わせたい、というポジティブな欲が出てくるのです。
これは１つの成長ですね。
しかし同時に失敗したくない、スベりたくない、というネガティブな欲も出てきます。
このネガティブな欲が非常に邪魔です。
「今日路上やりたくないな…」というモチベーションの低下や、
「スベるの怖い…」という恐怖心に繋がるからです。
そのやる気の低下と恐怖心に僕がどう対抗していったのか。
ここで、またもや天使の登場です。
僕は倦怠期とも言えるちょうどその時期に、
気持ちを高め合える友達に出会ったのです。
その友達とは、僕の路上がきっかけで出会ったのですが、
価値観が非常に近い人間でした。
特に、失敗に対しての価値観が非常に似ていました。
僕らは失敗は素晴らしいことだという認識を共有していたのです。
失敗の先にしか成功はないんだから
— りょうすけ@プロ大根役者 (@ryosukekawai) September 20, 2018
失敗してる時点であなたはもう成功してる
でもそうは言っても、失敗はテンションの上がるものではない
だから失敗した時に
「今日こんなデカい失敗をした！」
「まじか、すっげえな！！」
と、成功ではなく失敗を喜び合える仲間が重要なんだ
僕は、「失敗を喜び合える仲間」とともに、
モチベーションの低下や恐怖心に対抗し、
倦怠ビビリ期を乗り越えたのです。
（↓その友達とのやり取り。少し宗教的な感じさえする笑）
【マンネリビビリ期（１年〜）の乗り越え方】
１年経てば、さすがに一人で路上に立つことにも慣れていき…
というわけにもいきません。
僕は現在、路上を始めてから丸２年経っていますが、未だにビビります。
「そんなに長く続けているのに、今更何にビビるの？」と、よく聞かれますが、
やっぱり好きなことと言えど、毎日のようにやっていると、
気持ちが入らない日や弱気になってしまう時期があるんですよね。
路上は本当に色んな人がいます。
良いことばかりではありません。
悪いことが続く日だってあります。
そういった路上をやっている以上、避けることのできない恐怖心を
僕はどう乗り越えているのか。
やはり、友達に頼っています。
継続は力なりという言葉があります。
１年も続けていると、まさにその通りで、路上の中で繋がりが生まれてくるんです。
僕の場合は、しばらく顔を見せないと「最近いなくて寂しかったよ〜」と言ってくれる交通整備のおじさん、
会ったこともないのに毎日僕の活動をチェックしてくれている歌うたいのようさん、
「頑張ってください！」といつも声を掛けてくれる居酒屋のお兄さん、
毎回笑顔で挨拶してくれる携帯ショップの店員さん、
路上で出会った同志の芸人やアーティストなど、
路上を続けたことによって出来た仲間がたくさんいます。
いつも一人で活動をしていますが、路上に行けばほぼ必ず誰かに出会い、声を掛けてもらうことができます。
僕にとって、それは本当に大きなことです。
「俺は一人じゃないんだ」と思えるからです。
その人たちのおかげで、
「よしやるぞ」という一歩を踏み出す勇気が出せるのです。
このように僕は、全てのビビリ期において
他人を頼ることによって、路上の恐怖を乗り越えてきたのです。
【まとめ】
これは前のブログにも書きましたが、
人生は必要な時に必要な出会いが必ずあります。
行動していれば、運命的とも言える出会いで
必ず誰かに助けてもらうことが出来るのです。
「路上をしてみたいけど、自分にはできない…」と思っている皆さん。安心して下さい。
僕も最初はできなかったんです。
それが今では、一人で出来るようになったどころか、それでご飯が食べられるまでになりました。
しかしそれは、間違いなく自分一人では出来なかったことです。
一人でやろうとしなくていいんです。
弱くてもいいんです。
ビビってもいいんです。
ガンガン他人を頼りましょう。
誰かに頼られた時に悪い気分になる人はいないはずです。
そして頼られた人は、自分の弱さと必死に戦い、もがき苦しむあなたを見て、きっとファンになってくれます。
成功ではなく過程に価値がある、とよく言います。
過程というのは、挫折や失敗を乗り越え、何度も立ち上がり、挑戦し続けていくことです。
弱さや挫折はストーリーになり、
そのストーリーにこそ人は魅了されるのではないでしょうか。
もしこれを読んでいる方に、一歩を踏み出す勇気が持てないという方がいたら、
是非友達に頼ってみてください。
あなたの周りに必ず誰か助けになってくれる人がいるはずです。
万が一、誰もいないと言うのでしたら僕に連絡をください。
僕がいつも誰かに助けてもらっているのと同様に、必ずあなたの力になります。
そして、互いの失敗を喜び合える仲間として、共に努力していきましょう。
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