俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

「事務所のレッスンは止めとけ!総額50万払うぞ!」ー今だから言える、過去の自分へのアドバイスー

どうも!皆さん、こんにちは。路上役者亮佑です。

 

僕はいわゆる「売れない役者」時代を

9年間過ごしました。

 

最初は右も左も分からず、まさに右往左往。

しかし今では色んなことを試し、色んなことを経験してきた自分が、

もし過去の自分にアドバイスを送るなら・・・

 

これは9年前の僕と同じように、

「今から役者を目指す!」という方には、

有益な情報になるのではと思い、

今回は、売れない役者を9年経験した僕が、

自分がなぜ売れていなかったのかを中心に、

過去の自分の考察を書いていきたいと思います!

 

駆け出しの役者の方の参考にもなれば、嬉しいですね!

 

 

〜目次〜

 

 

【売れない役者だった俺が売れなかった理由】

 

①まず事務所に入る。「亮佑、みんなと同じレールには乗るな!」

 

もし役者になりたいと思ったら、

おそらく大部分の人が、まず事務所や劇団に入ろうと思うのではないでしょうか?

僕もそうでした。

 

だから、まず事務所に入りました。

 

しかし早速ここで、僕は僕に言いたい。

「お前、大部分の人と同じことやって勝てると思ってんのか?」

と。

 

みんなと同じことをやって勝てるのは、本当に才能を持った人だけです。

 

「事務所に入って、オーディションを受けて、映画とかドラマに出て、いつか役者業で飯が食えるようになる!どんな小さいチャンスでも、掴んでみせる!」

と、始めは鼻息荒く意気込んでいましたが、

残念ながらそれは、夢物語でした。

 

f:id:rojoyakusha:20180927084949p:plain

 

たしかに、当初の想定通り、

CMやドラマなどに出演することは出来ました。

 

しかし、やはり続かない

映像で継続的に仕事を得るのは、かなり難しいことだと思います。

 

それは、みんなそうやって売れようとしているからです。

 

映像仕事だって、再現VTR、CM、映画、ドラマ、番組は民放だけじゃなく、BSやCSもあり、それなりに仕事はあるので、時々は出演できます。

ある程度長く続けていれば、誰でも順番が回ってくるんです。

 

確かに、テレビを見ていると

「スカウトされて、まず事務所に入って、、、」のようなことをよく聞きますが、

そうやって売れていった人たちは、ほんの一握りです。

 

その裏には、きっと想像を超える数の人が、

同様の方法で売れようと思い描いた後に、

夢を諦めているのではないでしょうか。

 

「テレビに出ているようなスターと自分を同列に語るな。売れたいんだったら、みんなと同じレールに乗っていてはダメだ」

 

これは駆け出しの頃の自分に、100回でも言い聞かせたい言葉です。

 

 

②上手くなろうとする。「亮佑、事務所のレッスンは止めとけ!50万払うぞ!技術よりも集客だ!」

 

僕は始め、芝居のこと、特に”どうやったら上手くなるか?”しか考えていませんでした。

つまり、まず芝居の実力や技術を上げようとしていました。

そうじゃないと、仕事がもらえないと思っていたからです。

なので、僕はまず事務所のレッスンの受講を決めます。

 

ここでやはり、僕は僕に言いたい。

「事務所のレッスンは止めとけ!総額で50万払うぞ!技術よりも集客だ!」

 

f:id:rojoyakusha:20180927085142p:plain

 

事務所のレッスンは、ほぼ無意味でした。

 

その理由は、映像で言えば、

実力は仕事に直結しないから、

舞台で言えば、

技術でギャラは上がらないからです。

 

いま、事務所のレッスンに通ったことを振り返ってみて、勉強になったと思えることは、

「事務所のレッスンは身にならない」ということだけです。(50万でそれだけかい!)

 

7年ほど前に、アサヒビールのCMでスペインに行った時には、監督に

「俺のイメージに一番近かったから」と言われたし、

NHKのドラマのサブキャストに合格した時は、プロデューサーに

「野球が図抜けて上手かったから」と言われました。

 

 

正直、合格理由が「野球が上手かった」って、

「芝居はダメだった」って言われるのと同じ気分ですよ(笑)

 

しかし、それでも合格するときは合格するのです。

 

そもそも芝居の実力というのは、かなりの差がない限り、目に見えて優劣が分かるものではありません。

 

経験も実績もない時に、かなりの差がないと他人を出し抜けないものである、

芝居の実力で勝負しに行くのは、やはり賢明なことではありません。

 

 

舞台においても、ギャラの大小が出るのは、「チケットの売り上げ」です。

 

ギャラという観点から言えば、

「少しでも芝居の実力をつけよう」よりも

「1枚でも多くチケットを売ろう」の方が正しいことになります。

 

だから、あの時の自分に

「技術のことばかり考えるな。どうやってファンを増やせるか考えろ!」

と言いたいです。今も同じですが。

自分の尻を叩く意味でも「どうやってファンを増やせるか、もっと考えろ!」

と、言いたいですね。

 

はい。考えます。

 

 

 

【プロになる為に】

 

僕から言える唯一のアドバイス

 

芝居を始めてから9年。

ようやく僕は”芝居だけで飯を食う”という、

最初に思い描いた目標に到達できました。

 

f:id:rojoyakusha:20180927085326p:plain

 

そんな僕から今、9年前の僕と同じような境遇の、

駆け出しの役者さんに送れるアドバイスがあるとすれば、

”これなら売れる”と信念を持てるものを探そう」です。

 

僕にとってのそれは言わずもがな、路上芝居でした。

 

最初の頃の方は、もちろん失敗ばかりしていました。

誰も見てくれない、聞いてくれない、分からないと言われる、スベってばかり…

いま振り返ると「なんで続けてこられたの?」と、自分でも思います。

 

正直、どんな心境で続けていたか本当にあまり覚えていません。

消し去りたい記憶だからかもしれません(笑)

 

でもこれだけはしっかりと覚えています。

 

僕が売れるためには、路上しかない。

だけど、路上を続けていけば、必ずプロになれる。

 

「これしかない」という覚悟と、

「これならいける」という信念がありました。

 

だから、今の自分があるのだと思います。

 

いま、あなたには「これを続けていけば大丈夫だ」と思える何かがありますか?

「”今のまま”を続けていけば、いずれはプロの役者になれる」と思いますか?

 

もし思えなければ、何をしていけばいいのか考え、試していきましょう。

 

僕たちは表現者です。

昔の僕のように、「まず事務所に入ろう」とオーディションばかり受けていたり、

「まず上手くなってから」と練習ばかりしていたのでは、何も表現出来ていません。

 

表現しなければ、お金を稼ぐことも上手くなることも出来ない。 

表現者は、表現してこそ表現者なのです。

路上でも、ネット配信でも、動画投稿でもなんでもいい。

 

プロになる為に、表現で生きていく為に、

同じ表現者として信念を持てるもので、表現していきましょう。

 

 

路上役者亮佑のTwitter路上役者亮佑 | Twitter

 

路上役者亮佑のFacebook路上役者亮佑 | Facebook

 

路上役者亮佑のInstagram路上役者 亮佑 | Instagram