俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

【役者向け】舞台告知にこそ動画を活用すべき3つの理由


舞台の告知ってめちゃくちゃ難しくないですか?

 

ラインで送るというのが、最も一般的だと思うんですが、長文の舞台告知を送りつけるのは相手に申し訳ないし、かといって短くすると、気持ちが伝わらない。

 

以前、後輩に熱量たっぷりの告知ラインを送ったら、

 

「まって足のサイズぐらいの長さありますよ」というラインのスクショ画面

 

と、返ってきました。

申し訳ない。

 

しかし、ようやく僕はそんな舞台告知のジレンマに解決策を見つけました!

 

 

それは、動画です。


舞台告知を動画でするというのは、別に新しくないですが、その動画はSNSで全体に向けるのではなく、「個人に向けて」送るのです。

 

僕は、前回の舞台のときに100本の個人向けの告知動画を撮ったところ、103人のお客さんが舞台に足を運んでくださいました。

 

まず、文章で舞台告知をするデメリットを挙げて、次に、動画で告知をするメリットを挙げていきたいと思います。

 

タイトル「役者向け、舞台告知にこそ動画を活用すべき3つの理由」


 

〜目次〜

 

 

【文章で告知するデメリット】

①熱を伝えようとすると長文になる

 

自分の芝居や作品愛をふんだんに盛り込んだ、熱量たっぷりの告知文を送る。

そうすると、確実に文章は長くなってしまいます。

 

しかし、ラインやメールは、長文だとめちゃくちゃ読みづらい。

 

僕が後輩に送ったような「足の長さぐらい」の4366字もあるような、長文を送る前提で設計されていません。

 

それに、相手の時間を奪うことになる。

自分が送られてきたとしても、読むの面倒くさいし、萎える。

 

熱を込めると、長文になってしまうが、長文は読みづらいし、相手の迷惑になる。

文章の圧倒的なデメリットです。

 

 

②短くすると、熱が伝わらない

 

では、告知文を短くすればいいかというと、そうでもない。


「舞台やるからきてね!」や「絶対面白いからおいで!」

という一言ともに、チラシ画像だけが添付された告知文をよく受け取りますが、どうしても軽い印象を受けてしまいます。

 

舞台に来てもらうというのは、お客さんの貴重な時間とお金を頂くこと。

 

「おいで!」などの一言だけでは、あまりに軽すぎると思ってしまうのは、僕だけじゃないはずです。

 

しかし、熱を込めると、長文になってしまう。

だからといって、短くすると、熱を込められない。

 

短くても長くても、どっちでもダメ。

 

これが、舞台告知のジレンマです。

 

 

③「あなただけのため」という特別感が出しづらい

 

なぜ長文だと迷惑になるのか、というのを突き詰めると、結局は「読むのが退屈」ということだと思います。

 

めっちゃ魂込めて、

「なぜあなたにこの舞台を見て欲しいか」「この作品の見どころはどこか」などを書きつらねたとしても、そこまで送る相手によって違いは出ません。

 

結局、コピペしたような文章になってしまい、読む側からすると「自分だけに向けて書いてくれてるんだな」という”特別感”がない。

 

だから、読んでいてあまり楽しくなく、読むのが面倒になってしまう。

 

特別感を出すのが難しいことも、文章のとても辛いところです。

 

 

【動画で告知するメリット】

①熱が伝えやすい

 

まず、動画は圧倒的に熱を伝えやすい手法です。

 

自分の作品への愛、芝居への想いを、余すことなく熱量たっぷりに、ただ話せばいいだけ。

これは、役者が最も得意とすることなはずです。

 

文章に熱を込めることは難しい。

 

しかし動画は、受け取った側からすると、相手の顔が見えるので、温度を感じることができる。

 

熱を感じやすいことは、動画の大きなメリットです。

 


②「あなただけのため」という特別感が出やすい

 

YouTubeツイッターなど全体に向けて拡散する動画は全盛というほどありふれています。

 

しかし、ほとんどの人は「個人向けの動画」にはまだ免疫がありません。

 

告知を送る側からして、どんなにその人のことだけを考えて、それぞれに告知文を作ったとしても、ある程度は似た文章になってしまう。

 

しかし、動画であれば、

「〇〇さん、こんにちは!お久しぶりです。来月に舞台が…」などと始めれば、「自分だけのために撮ってくれているんだな」という特別感が感じられます。

 

告知を受け取る側にとって、特別感を感じられることは、とても重要なことだと思います。

 


③長くなっても見てもらえる

 

読むのに5分かかる長文はかなり煙たがられます。

 

でも、5分の動画なら、「自分のために撮ってくれてる」と相手は思うので、そこまでの嫌悪感はありません。

 

同じ時間かかるとしたら、読むよりも見るほうが圧倒的にラク

 

受け取る側は、面倒くささや退屈さを感じなければ、時間を奪われているという感覚にも陥りづらいはずです。

 

 

【おわりに】


「5分の動画なんて作るの大変じゃん」と思うかもしれません。

 

でも実際、文章のときだって、一人に対して同じぐらい、もしくはそれ以上の時間を使っていませんか?


残念ながら、告知においては、見に来て欲しいという「自分の気持ちがどれぐらい強いか」よりも「相手にどう伝わるか」のほうが重要です。

 

文章は圧倒的に伝わりづらい。

 

僕も舞台役者なので、色んな人から告知文が送られてきますが、正直あまり読みません。

 

でも、役者は誰もがみな、同じくらいの熱さで「この面白い舞台を一人でも多くの人に見てもらいたい」という気持ちを持っていることは、知っています。

 

「すげえな!」というクオリティの高い動画を作る必要なんて、全くない。

 

無編集、ノーカットの一発撮りでいい。

むしろ、そのほうがいい。

 

必要なのは「あなたに見に来て欲しいんだ」という純粋な情熱だけ。

せっかく時間をかけて作った文章なのに、伝わらないのはもったいなさすぎる。

 

せっかくなら、より伝わる方法で告知をして、あなたの大好きなお芝居を、素晴らしい作品を、より多くの人に見てもらいたいじゃないですか。

 

このブログが、たとえ一人でも、告知に悩む舞台役者の助けになることを願っています。

 

 

 

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