俺は路上で生きていく

路上での一人芝居のみで生計を立てる路上役者のブログ

時給で働かないということ

 

どうも、こんにちは!路上役者亮佑です!

 

さてさて、絶賛不調の時期が続いております。

 

月替わりを挟み、ここ7日間の収入はわずか15154円。

 

厳しいですね〜

キツイです〜

 

 

僕は路上芝居一本で生活し始めて、11ヶ月目に突入しました。

バイトや派遣などの時給労働をしなくなってから、そろそろ一年。

 

僕は、芝居に本気で向きあい始めた7年前から

「バイト辞めてえ」と、ずっと思っていました。

 

そしてようやく願い叶って、バイトを辞められた今、

バイトをしない、時給で働かないことの厳しさを存分に味わっています。

 

時給労働をしないということは、天国でもあり、地獄でもあるなと。

 

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【想像以上に不安】

 

時給で働かなくなってからの日々は、想像以上に不安でした。

 

僕は好きなこと、僕で言えば芝居ですが、

好きなことだけで食べていくということは、楽しいことしかないと思っていました。

 

「好きなことしかやらなくていいなんて、クソしあわせじゃね?」と。

 

 

現実はそんなに甘くない。

 

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「今月生活できないかもしれない…」という不安が常に横にいます。

マナがいればカナがいるかのように、不安が常に横にいます。

 

そして時給とちがって、

たくさん働いたからといって収入が増えるわけではないことも、けっこうキツい。

 

「働いたからといって稼げるわけじゃないけど、働かなければ稼げない」

という、どうしようもない不安を抱いたまま働かなければならないのは、なかなかの地獄です。

 

 

【良いことよりも悪いことの方が続く気がする】

 

人間、良いことよりも悪いことの方が心に強いインパクトが残るものですよね。

 

「50回の”かわいい”より、1回の”ブス”の方が怖い」

となんかのテレビで言っていた女性の言葉が、それをよく表しているなぁと思います。

 

 

稼げた日の「このままいったら…」という楽しみよりも、

稼げなかった日の「このままいったら…」の不安の方がはるかにデカい。

 

良いことよりも悪いことの方が、ずっと続く気がする。

 

 

こないだなんて、0円の日があった。

 

昨日だって、903円だった。

おまけに、4月とは思えないほど寒いし、風も冷たいし、雨も降ってくるし、、

グチを言い出したら、止まらなくなりそうだ。

 

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やってもやっても見てもらえない。

やってもやっても稼げない。

 

これはかなり地獄だ。

相当キツイ。

 

なんだかんだ、今までギリギリで生活費稼げなかったことはないとは言いつつも、やっぱり不安。

バイトを辞めてからというもの、基本、常に不安です。

 

 

【好きなことで生きるということは、楽して生きることではない】

 

バイトをしていたとき、僕は、

好きなことで生きていくなんて楽しさしかないだろうなぁと思っていました。

 

毎日、自分が好きなことだけを考え、好きなことだけをしていい。

楽しいしかないじゃん、幸せしかないじゃん、と。

 

でも僕は、その”楽しさ”を、いつのまにか”楽”に置き換えていました

 

バイトのように決められた時間に決められた場所にいなくていいし、決められたことをやらなくていいし、バイトより好きなことでバイトよりたくさんのお金をもらえる。

 

バイトをしている今より厳しくないんだろうなぁ、楽なんだろうなぁ。

そう思い込んでいました。

 

でも、現実は違いました。

 

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無くなることのない生活への不安、

働いても働いても結果が出ない日々、

やりたかったことがやりたくなくなる瞬間。

 

おそらく、楽して生きたいなら、バイトの方がいい。

何にも知らなくて、何にもできないのに、初日からちゃんと給料がもらえるし、

15万稼ぎたければ、150時間働けば、確実に15万入ってくる。

 

 

僕は最近になってようやく、

好きなことで生きるということは、楽して生きるということではないと知りました。

 

 

好きなことで生きていくためには、バイト時代より必死に働かなきゃいけない。

僕はいま、一日のうちのほとんどの時間で仕事のことを考えています。

 

明らかに1000円稼ぐために、バイト時代より苦労している。

必死に働いている。

苦労して、必死にやらないと、1000円稼げないんです。

 

 

【楽よりも、楽じゃない方が楽しい】

 

路上一本でやっていく前の楽なんだろうという予想は間違っていましたが、

間違っていなかった予想もあります。

 

それは楽しいということです。

 

苦労して必死に働くことと、楽は両立しませんが、

苦労して必死に働くことと、楽しいは両立します。

 

バイト時代より明らかに、お金を稼ぐことに苦労していますが、

バイト時代より明らかに、やりがいがあり、学びがあり、人間的な成長があります。

 

「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな 」

ミスチルもこう言っていますしね。

 

www.youtube.com

 

バイトをしている頃に比べると、

決して楽ではありませんが、確実に楽しいです。

 

楽よりも、楽じゃない生きかたの方が楽しいのです。

 

いいことばかりでは無いけど、嫌な事ばかりでもない。

 

これからも、そんな楽しい人生を、楽しい生き方を選択し、

次の扉をノックしていきたいなと思います。

 

 

 

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