12月6日。南浦和。寒い。かなり寒い。
昨日は、0組だった。
でも一昨日は10組だった。
すごい差だ。
ちくわとちくわぶぐらい違う。
一昨日が良くて、昨日が良くなかった理由は、
「前日と比べて、気温がめちゃくちゃ下がったから」という仮説を立てた。
今日は寒いものの、前日と同じくらい。
その仮説が正しければ、そこそこ観てもらえるはずだ。
にわかに期待を抱きつつスタート。
10分後。
早速一人の女性が近づいてきてくれた。
うん、今日はいける。
よく見ると、見覚えのある方だ。
2週間前の11月25日に川口で路上をやったときに初めてお会いした、声優の専門学校に通っている方。
南浦和でやると知って、ケンタッキーのポットパイを食べるついでに来てくださったらしい。
とっても嬉しい。
ただ、僕のやる場所が悪くて、通行人の邪魔になってるんじゃないか?と心配させてしまったことは反省ですね。
路上は、お世辞にもお客さんにとって観やすい場所とは言えないので、少しでも観づらい要素をなくせるように考えていかなければと思いました。
来てくれたのが嬉しくて、1時間ぐらい話し込んでしまった。
相手の時間を奪いすぎないようにしないといけないけど、幸先がいい。
今日はいけるはずだ。
2人目もすぐ観てくれた。
お姉さんと別れた5分後くらいに、大学に入ったら演劇をやりたいという女子高校生が一人で観てくれた。
女性が一人で僕の路上芝居に立ち止まるのは、本当に勇気がいると思う。
何か感じてくれてたら嬉しいな。
そして、ここでこの日の僕の順調は終わりを告げた。
その後、50分。
0組。
そして、僕のすぐ後ろで工事が始まった。
「ギギギギギギギギギギギギ」
けたたましい機械音が鳴り響く。
僕の声は、通行人に全く届かなくなった。
仕方ないので、西口から東口に移動する。
場所を変えたことで、気分転換にもなったし、気を取り直して再開。
。。。
20分経過。0。
。。。
30分経過。0。
男性2人組が目の前を通る。
1人の人が俺を見て、目を見開き「おお、すごい!」と言ってくれる。
止まってはくれなかったが、こういう反応があるだけでも救われる。
全く反応ないのが続くと、さすがに可能性を感じられなくなってくる。
。。。
40分経過。0。
マズい。心が荒んできた。
あと20分。集中しよう。
この荒んだ状態の心じゃエンタメなんか絶対できない。
人の心を動かすことなんか絶対できない。
あと20分しかないんだから、過去のことなんか忘れて、ひたすら今に集中しよう。
そう思いながら、なんとか粘る。
。。。
そして。
もうあと5分で帰ろうかというとき、ようやく、ようやく一人の男性が止まってくれた。
「面白そうなことやってんね。松屋いこうと思ってたけど、その前に観てあげるよ」
0組が続き、粘りに粘ったこの2時間の想いをぶつけるように、一番気合の入ったひとり芝居『マコ、やめとけ。早まるな』をチョイス。
全力でやった。
その感想は、、、
「長い」
悔しい。
たとえちょっとぐらい長くても、芝居でもっと惹き込めれば長く感じないはずだ。
時間に問題があったというより、冒頭で心を掴めなかったから「長い」という感想になってしまったんだと思う。
エンタメをやっている以上、100人いたら100人満足させることはできないけど、少しでも満足させられる人数を増やしたい。
僕が好きなサッカークラブのコーチが、こんなことを言ってた。
「私たちは、”完璧”という状態など存在しないことを知っている。でも、それでも”完璧”を目指さなければいけないんだ」
クソ。悔しいな。
完璧を目指して、努力します。
寒さも結果も、本当に厳しい日だった!
数年ぶりの10組を達成した後の2日で、大苦戦。
かなりの手応えをつかんだつもりでいたけど、なかなかすんなりと結果を出させてはくれませんね。
でも結果が出ようと出なかろうと、日々できることを積み重ねるだけ。
とにかく寒い。
また出直します!
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