「役者目指してるんですか?」
路上やってて、一番悔しい質問かもしれない。
この質問は、色んな状況で聞かれてきた。
芝居をやる前、芝居をやって反応がよかった後、悪かった後。
今日の蒲田は、3つ目のパターン。
一番悔しいパターン。
芝居をやって、反応があまり良くなく、一瞬空気が止まったような雰囲気になった後に聞かれた。
もしかしたら、そこまで深い意味はないかもしれない。
でも僕には、その状況での「役者目指してるんですか?」は、「私にとってあなたは役者ではなく、”役者を目指している一般人”なのですが、いまあなたは役者を目指してるんですか?」
に聞こえた。
僕は、誰かにとっては役者だけど、誰かにとってはまだ役者じゃない。
芝居をやっている途中から、こっちを観ていないことがわかった。
1秒で心掴めなかった自分の力不足。
この質問をされたのは、この日の2組目で、1組目は全く違う反応だった。
「演技が想像以上にガチすぎてびっくりしました!めちゃくちゃ面白かったです!!」
これは、同じ演目を観た1組目の反応。
同じ演目でも、反応は天と地ほど違う。
今日は、寒いだけじゃなくて、風も強い。
風が強いと体感温度がめちゃくちゃ下がるので、寒さが一層カラダに沁みる。
皆んな、肩をすぼめて身を小さくして、足早に帰っている。
おまけに昨日は最後の2時間で1人にも観てもらってない。
厳しい日になるというのは、容易に想像できたし、少しナーバスになっていた。
そんな中1人で立ち止まってくれたお姉さんが、「めちゃくちゃ面白かったです!!」と絶賛してくれた。
この方に出会えただけでも、1時間半かけて蒲田に来た甲斐があったなぁと感慨に浸っていた。
おまけにその後は、「寒いでしょ?頑張ってね」と言って、ホットドリンクを2本手渡してくれたお兄さんに出会った。
家を出た後に、風が強いからアーケード商店街などの、風がしのげる場所に変更しようかとも思ったけど、蒲田にしてよかった。
そんなことを思っていた矢先の「役者目指してるんですか?」
厳しい現実、そして自分の力不足をまざまざと突き付けられましたが、、、
いやー、やっぱり路上はいいですね!
一筋縄にはいかせてくれない。
厳しい言葉が自分を奮い立たせてくれるし、しんどい経験が自分を成長させてくれる。
笑われたり、バカにされたりすることは日常茶飯事。
今日も、遠目で見て、こっちを指差しながら甲高い声で笑ってるカップルが何組かいた。
でも、路上なんて、笑われるぐらいがちょうどいい。
普通のことしててもしょうがない。
多くの人からバカにされ、笑われるぐらいじゃないとのし上がっていけない。
でも、厳しいことだけじゃなくて、ちゃんと温かい出会いもあれば、嬉しい感想を聞くこともできる。
厳しい言葉に卑屈になりすぎず、嬉しい感想に浮かれすぎることなくやっていきたいですね!!
今日は、このあと19時から北朝霞駅で。
酸いも甘いも楽しみながら、いまの自分にできることを積み重ねたいと思います!
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